腰痛は安静にするな!期間と動かすタイミングは?

  • 年に一回、ぎっくり腰になる!
  • 「痛みが落ち着くまで安静にするように」と言われたけど、痛みが続いている!
  • いつまで安静にしたらいい?
  • 動き始めるタイミングは?

このような悩みを抱えていませんか?

安静期間が長いと気持ちが萎えてきて、いざ身体を動かそうと思っても、痛みが再発する恐怖や不安が募りますよね。

その感情は、脳へ伝わり、痛みを悪化させることが報告されています。

この記事では、腰痛は安静にしてはいけない理由、安静期間と動かすタイミング、簡単なストレッチを解説しています。

是非、参考にしてみてください。

1.腰痛は安静にしてはいけない

腰痛は安静にしてはいけない
  • ぎっくり腰になって以来、腰の調子が悪い。
  • コルセットをしている。
  • 再発するのが怖い。

一度激しい腰痛を経験すると、なるべく痛みが出ないように安静にしている人が多いです。

実は、この「安静」が痛みを長引かせる一つの要因になっていると、最新の科学で解明されています。

1-1.85%は心配のない腰痛

ヘルニアや脊柱管狭窄症などによる腰痛は全体の10%、ぎっくり腰がきっかけとなり慢性的に痛む腰痛は全体の85%と言われています。

簡単にいえば、心配のない腰痛と言えます。

1-2.過度な心配が痛みを長引かせてしまう

  • またぎっくり腰になったらどうしよう。
  • あの痛みはどこかに問題があるはず。

このような思い込みで過度に心配して安静にしてしまいます。

結果的に腰痛を長引かせてしまう原因となります。

1-3.安静を続けると筋肉や筋膜が硬くなる

再発への不安により安静を続けていると、筋肉や筋膜が硬くなり柔軟性がなくなります。

また、痛みを感じる物質が増えることで痛みに過敏な状態になり、悪循環に陥ります。

特にコルセットが手放せない人は、筋肉が硬くなり筋力も低下して、治りにくい腰になってしまいます。

2.安静による3つのデメリットとは

2-1.腰回りの筋肉が落ちる

動かないことで、腰回りの筋肉が落ちます。

特に体の深い場所にある筋肉が落ちると、姿勢を維持することが難しくなるので、姿勢が悪くなり腰痛になりやすい体になります。

2-2.腰の筋肉の柔軟性がなくなる

腰骨やその周辺の筋肉の柔軟性がなくなることで、凝りがひどくなり、痛みを引き起こす物質が分泌されます。

その結果、痛みの悪循環に陥ります。

2-3.痛みに対する恐怖心が増す

痛みに対する恐怖心から腰をかばう癖がついてしまいます。

楽観的にとらえて普通の生活をしていれば、そのうち腰痛のことなど忘れて腰をかばわなくなります。

逆に、不安で安静にしている人は、頭の中が常に腰痛のことばかりで余計不安が募り、うつ傾向になることがあります。

少しくらい痛みがあっても、安静にするよりできる限り動くことが大切です。

3.腰痛の安静期間はいつまで?

激しい腰痛に襲われたら、2.3日安静にしましょう。

筋肉に炎症が起こっていることも考えられるため、この期間は無理に動くと悪化します。

病院に行くのは良いですが、傷めてすぐはマッサージなど局所に刺激を入れる治療は避けた方がいいでしょう。

ちなみに鍼治療は、3日後以降が良いと考えています。

4.腰痛の動かすタイミングは?

3日安静にしたあと、身の回りのできることから少しずつ再開してみましょう。

この段階では、まだ動かすたびに痛みが出る状態ですので、ゆっくり動くことを心がけてください。

3日安静にしても痛みに変化がない場合もあると思います。

そのときは、鍼治療が効果的です。

5.簡単なストレッチ

腰を動かすことに抵抗がある方は、ストレッチから始めてみてください。

痛みがあっても少しずつ腰回りの筋肉を伸ばして、動かすことが大切です。

筋膜リリース(腰)

両膝の後ろで手を組み、両膝を胸に近づける。

お尻が浮くまで持ち上げ、20秒伸ばす。

筋膜リリース(腰)

そのまま状態から、両膝を右に倒し、腰と骨盤をその方向に回して、20秒伸ばす。

筋膜リリース(腰)

さらに、両膝を左に倒し、腰と骨盤をその方向に回して、20秒伸ばす。

筋膜リリース(腰)

このように膝が伸びてしまわないように注意。

左右それぞれ3回行う。

慣れてきたら、伸ばす時間を長くする。

6.まとめ

いかがでしたか?

  1. 過度な安静は、不安が募るだけでなく、筋肉を萎縮させて治りにくくなる。
  2. 安静は3日まで。
  3. 痛みがあっても身の回りのことやストレッチなどできる範囲で体を動かす。

10人に1人は、仕事を休むほどの腰痛になったことがあるというデータがあります。

そうならないために、少しずつ動く努力をしてみましょう。

それでも痛みが取れない場合は、ご連絡ください。

腰痛・ぎっくり腰について詳しくはこちら

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