【症例】ゴルフで痛めた初めての腰痛 60代男性

主訴

  • 1ヵ月前から腰に重い違和感があり、3週間前にゴルフの練習で悪化した。
  • 立ち仕事では張り感があり、昨日のゴルフの練習は痛みでできなかった。
  • 整形外科には行っておらず、初めての腰痛でどうしたらいいか迷っているときに職場の人の紹介で当院へ来院。

症状

前かがみ、後ろに反らす、両サイドに上体を倒す、回す動きで痛い。

椅子からの立ち上がりや力を入れた瞬間に痛みが走る。

仕事などは何とかこなせる状態。

痛みは右側のみ。

トリガーポイント鍼療法

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施術部位

右最長筋、腸肋筋、腰方形筋のみ。

エコー検査の結果、右最長筋と腸肋筋の間、腸肋筋と腰方形筋の間の筋膜に癒着が確認できました。

その部分に対して、トリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:初めての鍼治療だが、しっかり患部に響かせる。腸肋筋と腰方形筋の間で認知覚あり。

2回目:立位時の腰の張りがある。まだ変化なし。

3回目:立位時の腰の張りが減ってきた。腰の重さがある。エコー検査で4割改善している。

4回目:現状維持。

5回目:腰の動きの確認を行う。後ろに腰を反らす動作のみ詰まる感覚がある。他の動きは良くなった。癒着の範囲が狭くなっている。

6回目:エコー検査により筋膜の癒着2割残存。後ろに腰を反らす動きでの痛みがなくなり、どの動きもできるようになった。

7回目:ゴルフを8割の力でしたけど問題なかった。その後多少の張り感はあり。

8回目:ゴルフはコースを回った。痛みがなく楽しめた。エコー検査の結果、筋膜の癒着を解消されたため、完治として終了。

まとめ

週2回と最後は週1回の鍼治療を行い、1ヵ月で完治として終了しました。

本人の目標として、腰を気にすることなくゴルフができるようになること、仕事もこれ以上悪くなると困るとのことで、その2つをゴールとして治療を開始しました。

治療回数を重ねるごとに改善していき、ある程度回復した段階でゴルフスイングをしてもらい、痛みの確認を行いました。

スポーツへの復帰を目標にする場合は、良くなってから負荷をかけながら治した方が良いです。

今回はコースにも出て、大丈夫だったこととエコー検査の結果で卒業としました。

同じような症状の方は、ご連絡ください。

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