【症例】前かがみができない腰痛 70代男性

主訴

  • 1年前から前かがみが痛くてできない。
  • 原因は運動のし過ぎだと思っている。(ゴルフ、テニス)
  • 10年前から、ウォーキング、水泳、ゴルフ、テニスをしていたが、今は断念している。
  • 日常生活に支障はない。
  • 病院で「年齢とともに無理しないように動くこと」と言われ、諦めていたが、知人に鍼治療を勧められて来院。

症状

前かがみが一番痛いが、後ろに反る動きも痛い。

座った状態から立ち上がるときに痛い。

レントゲン、MRIは異常なし。

トリガーポイント鍼療法

  • 多裂筋トリガーポイント
  • 大殿筋トリガーポイント

施術部位

多裂筋、最長筋、腸肋筋、大殿筋など

運動検査や触診により、多裂筋、大殿筋トリガーポイントが原因と考え施術しました。

今の症状が変化するまで、週1で来院するよう伝えました。

症状経過

1回目:鍼が初めてで不安なので、1本ずつ感覚を聞きながら施術。

2回目:少し良くなったような気がする。痛みは筋肉が伸びにくい痛み。

3.4回目:朝4時半に起きて、ウォーキングを再開した。まだ前かがみが辛い。

5回目:特に何かしたわけではないが、3日前から歩けないほど痛みが強くなった。

6回目:前回ほどではないが、痛い。ウォーキングを中止している。ベッドを硬めにしてみた。

7回目:前回よりだいぶ楽になった。まだウォーキングは中止している。

8.9回目:調子良くなっている。朝の洗顔が痛い。

10回目:前かがみは痛いというより、曲げにくい感覚。痛みがなくなってきたので、運動を再開するよう伝える。ゴルフは再発が怖いと言うので、「そろそろ動かしていかないと次に進めない」と伝える。

11回目:ゴルフを始めた。痛みは大丈夫だったが、思い切ってスイングがしにくい。

12回目:まだ思うようにスイングできない。

13.14回目:思い切りスイングできるようになってきた。

15.16回目:スイング大丈夫。2週間後に来院して大丈夫なら終了すると伝える。

17回目:ゴルフで痛みが全くない。終了。

まとめ

週1回の治療を10回続けたあたりから痛みがなくなり、筋肉の伸びにくさだけになりました。

この時点で通常は治療を終了して、運動を始めてもらっても良いのですが、再発が怖いとのことで運動と治療を並行していきました。

一度、激痛の腰痛を体験すると、「またあの痛みがぶり返すのでは?」体を動かすことを自らストップしてしまうことがあります。

しかし、ここで体を動かすことの大切さを理解し、次に進まなければいけません。

当院は、必要以上な過保護はせず、ある程度痛みが治まってきたら動くよう伝えています。

少しずつ動けるようになると、自信がついてきます。

そうすることで、プラスαの生活が送れると思います。

運営者情報

運営者情報
会社名 株式会社HARI51「なかいし鍼灸院」
代表者 代表取締役・院長 中石真人
経歴 高陽東高校→明治鍼灸大学→朝日医療専門学校

トリガーポイント・ファシアリリース専門鍼灸院として、症状の改善はもちろん、自分の健康を自分の力でコントロールできる人を一人でも多く増やすことを理念に掲げ、日々施術にあたっている。

資格 鍼灸師・柔道整復師
創業 平成24年9月3日
所在地 広島市中区上八丁堀4-28松田ハイツ702
電話 050-1255-9166

腰痛・ぎっくり腰について詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

なかいし鍼灸院