【症例】急性腰痛 60代男性

主訴

  • 今日、重い物を運んで右腰が痛くなった。
  • 笑ったり咳など少しの振動で激痛。
  • 数日前から右背部~腰部にかけて気になっていた。

運動検査・触診

・前かがみにならないと痛くて歩けない(背中を伸ばせない)

・左と比べ、右最腸筋(背骨寄りの盛り上がっている筋)緊張が強いが圧痛はない。

・前屈が楽

・後屈(後ろに反る動作)不可

・左回旋(+)

トリガーポイント鍼療法

【治療部位】

多裂筋・最腸筋・腸肋筋・大殿筋起始部・中殿筋

大殿筋トリガーポイント

今回は、大殿筋仙骨付着部のトリガーポイントが原因で腰痛になっていました。

急な腰痛というと、腰に注目してしまいがちですが、お尻に原因があったケースです。

意外に、大殿筋が原因で腰痛を感じている人が多い印象です。

1回目:背中を伸ばして歩けるようになった。
(VAS 10→8)
痛みはそこまで変わっていないとのこと。

2回目:大殿筋仙骨付着部で認知覚が出た。10本集中して鍼を打つ。
(VAS 8→1)
治療後、ほぼ痛みが消えた。

今度は違う場所が気になる。

まとめ

治療期間は2日で2回です。

鍼で認知覚が出れば、直後効果・持続効果は抜群です。

認知覚とは・・・

痛みの根本的な原因(責任トリガーポイントという)に鍼が当たると、

『悪いとこはそこだ!(症状の再現)』と脳が認識します。(←これを認知覚という

これはトリガーポイントの概念において重要なキーワードです。

例えば「なんとなくこの辺が痛い、だるい」など、経験があるかと思います。

脳は曖昧に痛む場所を認識しています。時には間違って認識している。

どこが痛いかはっきりわかってないんです。

だからそんな場所にただ鍼やマッサージをしても治りません。

重要なことは、どこが本当の痛みの発生源なのか感じてもらうこと。

脳が間違って認識している痛みの場所を「ここが悪い部位だ!」と認知させること。

それができるが鍼です。

マッサージでは上っ面治療で終わってしまいます。

実際、認知覚を出すことは難しいですが、認知覚が出ればきっと感動を与えることができる、そう思います。

今後も常に認知覚を追い求めて結果の出せる治療家を目指します。

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