寝違えが治らない原因はこれだ!対策と治療法

  • 一週間経っても首の寝違えが治らない。
  • 頭、肩、腕まで痛みが出てきた。

このような悩みを抱えていませんか?

このまま放置しておいて自然と治ればいいですが、時間が経てばたつほど、治癒に時間がかかってしまいます。

最悪の場合、頻繁に寝違えを繰り返すことになりかねません。

寝違えは、筋肉の痛みです。

筋肉なら大丈夫と思わず、治療を受けるべきです。

この記事では、寝違えが治らない原因はこれだ!対策と治療法を解説しています。

是非、参考にしてみてください。

1.本来寝違えは自然と治るもの

本来寝違えは時間が経てば自然と治るものですが、痛みが続く場合は、以下のことが考えられます。

1-1.自然治癒力の低下

寝違えは、首の筋肉の炎症です。

通常は、炎症が治まったら自然と痛みはなくなるものです。

それを自然治癒といいます。

若い頃は、自然治癒力が高いので、いつの間にか治っていたこともあったでしょう。

自然治癒力の低下に加えて、治らない要因がひとつあります。

1-2.デスクワークが寝違えの引き金になる

寝違えは、変な体勢で寝てしまったことが原因ですが、デスクワークが寝違えの引き金になっていることがあります。

なぜデスクワークは、寝違えを長引かせるのでしょうか?

デスクワークの人は、首や肩が悪いです。

それは、毎日のように長時間同じ姿勢で作業をしていると、首や肩の筋肉が硬くなり、決して良い状態とはいえません。

そのような状態で、変な体勢で寝てしまったら寝違えになる確率が高くなります。

また、寝違えた後もデスクワークにより患部に負担をかけ続けることになるので、一向に治らない状態が続いてしまうのです。

逆に、普段から運動を習慣づけている人は、元々の筋肉の質や状態が良いので、寝違えても自然と治っていきます。

2.寝違えが治らない原因

寝違えは、筋肉の痛みです。

筋肉の痛みを医学的に解説します。

2-1.寝違えは筋肉の痛み

寝違えは筋肉の痛み

筋肉の痛みとは、肉離れのような筋肉の損傷をイメージする方もいるかもしれません。

寝違えの痛みは、そのような状態ではありません。

これは、エコーで筋肉の状態を写した画像です。

白い線が筋膜です。

筋膜とは、筋肉を包んでいる膜のことです。

その筋膜が太くなっているのがわかりますか?

これが筋膜の癒着です。

痛みのある場所は、筋膜の癒着が起こっているのです。

筋膜の癒着が生じると、首が曲げにくい、伸ばしにくいといった運動の制限が起き、痛みが長引く原因になってしまいます。

寝違えがなかなか治らない原因は、筋膜の癒着であると考えられます。

2-2.筋膜の癒着=トリガーポイント

トリガーポイントという言葉を聞いたことがありますか?

トリガーポイントは、筋膜の癒着部分ではないかといわれています。

トリガーポイントとは、痛みの引き金になる点という意味です。

つまり、寝違えの痛みは、首の筋膜の癒着部分がトリガーポイントとして痛みを出しているということです。

2-3.首のトリガーポイント

首のトリガーポイント

この図は、首のトリガーポイントがどこに痛みを出しているのかをわかりやすく表したものです。

✖がトリガーポイントで赤で記してあるところが実際に痛みを感じている場所になります。

よく見てみると、首だけでなく頭にも痛みが現れているのがわかります。

寝違えが元となり、頭痛が現れる典型的な例です。

首のトリガーポイント

寝違えから肩、腕まで痛みが現れるケースもあります。

悪化すると、しびれが現れることもあります。

その場合も首のトリガーポイントが原因となります。

このように、ただの寝違えと思って放置していると、広範囲に症状が及ぶ可能性があるのです。

3.寝違えが治らないときに自分でやるべき対策

3-1.首を冷やさない

炎症があるときは、その炎症をできるだけ広げないために、冷やすことが重要です。

寝違えて一週間以上経過したものは、炎症も治まっていますので、今後は温めることが大切です。

  1. シャワーですまさず、お風呂に浸かる。
  2. 寒い時期なら、マフラーを巻く。

このような対策をするといいでしょう。

3-2.軽いストレッチをする

痛みがあるからといって動かさずにいるより、軽いストレッチをした方がいいです。

痛みが出ない程度に伸ばしましょう。

ただ、鋭い痛みがある場合は、ストレッチはしないようにしてください。

4.寝違えの治療法

4-1.トリガーポイント注射

痛みの発生部分に注射をして、痛みを抑える方法です。

局所麻酔薬の注射です。

整形外科やペインクリニックで受けることができます。

4-2.トリガーポイント鍼治療

鍼治療は筋肉や筋膜の痛みに対して効果的です。

鍼治療には様々な治療方法がありますので、トリガーポイント専門の鍼灸院を探してください。

5.まとめ

いかがでしたか?

寝違えが治らない原因は、筋膜の癒着部分がトリガーポイントとなっているからです。

首の痛みを放置せず、寝違えにならない環境を整えることが大切です。

なかなか治らない場合は、ご連絡ください。

運営者情報

運営者情報
会社名 株式会社HARI51「なかいし鍼灸院」
代表者 代表取締役・院長 中石真人
経歴 高陽東高校→明治鍼灸大学→朝日医療専門学校

トリガーポイント・ファシアリリース専門鍼灸院として、症状の改善はもちろん、自分の健康を自分の力でコントロールできる人を一人でも多く増やすことを理念に掲げ、日々施術にあたっている。

資格 鍼灸師・柔道整復師
創業 平成24年9月3日
所在地 広島市中区上八丁堀4-28松田ハイツ702
電話 050-1255-9166

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