【症例】コロナ後遺症による自律神経の乱れ 20代女性

主訴

  • 1ヵ月前に新型コロナウイルスに感染、症状は軽度ですぐ治ったが、その後息苦しく、過呼吸となり救急車で運ばれた。
  • 呼吸器内科、心臓内科で異常はなく、コロナ後遺症という診断を受け、週1回コロナ後遺症外来で「Bスポット療法(上咽頭擦過療法)」を受けている。
  • コロナになってから仕事を休職中で日常生活も何とか送れている状態なので、少しでも楽になりたいと当院へ来院。

症状

主な症状は、胸の圧迫感、呼吸がしにくい、動悸、起立性低血圧、食欲不振である。

微熱も続いている。

夜がしんどく、鼻詰まりが夜間ひどくなるので睡眠がとれない。

学生の頃から首が凝りやすい。

トリガーポイント鍼療法

  • 頭半棘筋トリガーポイント
  • 多裂筋トリガーポイント

施術部位

僧帽筋、肩甲挙筋、頭半棘筋、頚板状筋、菱形筋、胸部多裂筋など。

コロナ後遺症は、自律神経系の症状が現れます。

自律神経と深く関わる首の凝りや深部の多裂筋を中心にトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:しっかり響かせる。

2回目:呼吸が楽になった気がする。息切れと呼吸の浅さがある。胸の圧迫感はなくなった。

3回目:前回からかなり良くなった。鼻詰まりだけ気になる。鼻詰まりの治療を開始。

4回目:症状がまたひどくなった。微熱も出ている。仕事復帰する予定だったが、先延ばしにする。焦らず治したいとのこと。

5回目:常に苦しいのはなくなり、就寝時のみ辛い。不眠気味。

6回目:呼吸が楽になり、鼻詰まりも軽減してきた。

7回目:ほぼほぼ体調が回復した。鼻づまりも気にならない程度になった。一旦様子見。

まとめ

週1回の鍼治療を継続して行いました。

コロナ後遺症で悩まれている方は、非常に多いです。

ほとんどのケースで自律神経症状を呈しています。

鍼治療で自律神経の乱れを整えると、少しずつ改善していきます。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

コロナ後遺症について詳しくはこちら

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