- 坐骨神経痛を少しでも和らげたい。
- 自分で治す方法を知りたい。
そんなあなたのために、テニスボールを使った解消法をご紹介します。
この記事では、坐骨神経痛をテニスボールを使って治す際の大切な3つのポイントを書いています。
是非、参考にしてみてください。
1.トリガーポイントを探す
トリガーポイントとは、「痛みの引き金になる点」という意味です。
銃の引き金を引くと弾が遠くに飛んでいくのと同じように、トリガーポイントが引き金になり遠くの場所に痛みを飛ばします。
その遠くの場所に感じる痛みを「関連痛」といいます。
坐骨神経痛は、痛みの発生場所、つまり「坐骨神経痛の原因」がお尻の筋肉(トリガーポイント)であり、痛みを感じる場所、つまり「坐骨神経痛を感じる場所」が関連痛であるというわけです。
痛い場所と痛みの原因が一致しないということです。
坐骨神経痛は、人それぞれ痛みやしびれの現れ方が違います。
お尻だけが痛い人もいれば、膝から下がしびれる人もいます。
この図は、トリガーポイントがどの辺りに症状を出しやすいのかをわかりやすくした痛みの分布の図です。
✖がトリガーポイントで、赤が実際に感じている痛みの場所です。
お尻が原因となり、足に痛みを出しているのがわかると思います。
このような症状をお持ち方は、赤の部分にテニスボールを当てても治りません。
痛いところを刺激しているだけになります。
治すには、✖の部分にテニスボールを当てないといけません。
✖のトリガーポイントにしっかりテニスボールを当てないと改善しません。
2.坐骨神経痛をテニスボールで治す3つのポイント
2-1.ポイント①症状に応じた場所を探す
一番の大切なポイントは、症状に応じた場所にテニスボールを当てることができるかどうかです。
症状の現れ方は、人それぞれ違います。
また、トリガーポイントの場所もそれぞれ違います。
自分でテニスボールを当てながら、ポイントを探す必要があります。
2-2.ポイント②痛気持ちいい場所を探す
テニスボールを当てて探していると、痛気持ちよく感じる場所が見つかります。
痛いけど、そこをずっと押しておきたい感覚になると思います。
この場所がトリガーポイントです。
特に、悪いところにテニスボールが当たっている感覚になれば、一番いいポイントに当たっている証拠です。
できるだけ、その感覚になる場所を探してみてください。
2-3.持続的な圧迫
ポイントにしっかり当たると、持続的に圧迫します。
10秒圧迫して、5秒休むなどリズムをつけるといいです。
よくゴリゴリほぐそうとする人がいますが、逆効果です。
ほぐす必要はありません。
悪いところにテニスボールが当たっている感覚になるだけでOKです。
素人がほぐすと筋肉を傷つけ、揉み返しのような感覚になり、間違いなく悪化します。
テニスボールを使って悪化する人は、やり過ぎかポイントを間違っているかのどちらかです。
3.テニスボールを当てる場所
筋肉別にテニスボールを当てる場所と当てるときの姿勢を載せています。
画像ではわかりやすいようにテニスボールではなく、タオルポールを使っています。
症状に応じた部位を選んで実践してください。
3-1.大殿筋
大殿筋は、お尻を形作る大きな筋肉です。
大殿筋トリガーポイントは、太もも裏やふくらはぎに症状が現れやすいです。
お尻、太もも裏、ふくらはぎに症状がある人にオススメです。
10秒圧迫5秒休みます。
3-2.中殿筋
大殿筋の下から股関節付近にある筋肉です。
中殿筋トリガーポイントは、太もも外側やふくらはぎの外側に症状が現れやすいです。
お尻、太もも外側、ふくらはぎ外側に症状がある人にオススメです。
10秒圧迫5秒休みます。
大殿筋のポイントよりやや外側に当てます。
3-3.梨状筋
大殿筋の奥にある筋肉です。
坐骨神経が通過している筋肉なので、この筋肉が硬くなると坐骨神経痛になりやすいです。
お尻の下の方が痛い人は、梨状筋トリガーポイントが原因となります。
お尻の真ん中から下、太もも裏、ふくらはぎに症状がある人にオススメです。
10秒圧迫5秒休みます。
大殿筋のポイントよりやや下に当てます。
3-4.大腿筋膜張筋(腸脛靭帯)
股関節の前にある筋肉で途中腸脛靭帯に移行し膝まで繋がっています。
股関節周りの痛みやすねの痛みに関係しているトリガーポイントです。
この筋肉をうまく圧迫できると、効果的です。
股関節周り、太もも外側、すねに症状がある人にオススメです。
10秒圧迫5秒休みます。
股関節の前面と太ももの外側(腸脛靭帯)の2ヵ所を圧迫します。
3-5.大腿四頭筋
太ももの前にある大きな筋肉です。
膝周りの痛みに関係している筋肉です。
股関節前面、太もも前面、膝周りに症状がある人にオススメです。
10秒圧迫5秒休みます。
3-6.ハムストリングス
太もも裏側に症状がある人はとても多いです。
特に、椅子に座って過ごすことが多い人は、トリガーポイントができやすいです。
筋肉も硬くなりやすいので、オススメのポイントです。
太もも裏側、ふくらはぎに症状がある人にオススメです。
10秒圧迫5秒休みます。
3-7.前脛骨筋
坐骨神経痛を1ヵ月以上患っている人で、すねが痛い場合は、前脛骨筋にトリガーポイントができていることが多いです。
足の甲が痛い場合もこの筋肉を圧迫します。
すねや足の甲、指に症状がある人にオススメです。
10秒圧迫5秒休みます。
3-8.腓腹筋
ふくらはぎの筋肉です。
大殿筋や梨状筋もセットで圧迫すると、効果的です。
ふくらはぎや足の裏に症状がある人にオススメです。
10秒圧迫5秒休みます。
3-9.腓骨筋
膝から下の外側にある筋肉です。
中殿筋もセットで圧迫すると、効果的です。
膝から下の外側に症状がある人にオススメです。
10秒圧迫5秒休みます。
4.まとめ
いかがでしたか?
- 症状に応じた場所を探す。
- 痛気持ちいい感覚がする場所を探す。
- ゴリゴリほぐさず、持続的に圧迫する。
是非、実践してみてください。
それでも改善しない場合は、ご連絡ください。
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