【症例】鼠径部の違和感から発症した両腰、お尻の痛み、左足のしびれ 40代女性

主訴

  • 半年前から腰とお尻が痛く、左足がしびれている。
  • 病院では、「脊柱管狭窄症では?」と言われ、はっきりと確定しているわけではない。
  • 半年、リリカを飲んでいるが、あまり効果がなく、できるだけ飲みたくない。
  • 10ヵ月前に散歩中に左鼠径部に違和感があり、その後腰痛➡お尻の痛み➡しびれへと移行していった。
  • 整骨院や整体にも行ったが改善しなかった。
  • トリガーポイント治療を試したいとのことで来院。

症状

腰殿部の痛みは鈍痛である。

腰を後ろに反る、左右に捻る、横に倒す動きで痛みが出る。

左足のしびれは、股関節の前から太もも外側、ふくらはぎの外側に出る。

トリガーポイント鍼療法

  • 腸腰筋トリガーポイント
  • 多裂筋トリガーポイント

施術部位

多裂筋、最長筋、大殿筋、中殿筋、腸腰筋、大腿筋膜張筋、外側広筋、腸脛靭帯、腓骨筋など

問診により、鼠径部の違和感から痛みやしびれが広がっている可能性が考えられました。

その結果、腸腰筋のトリガーポイントが元となり、腰殿部や下肢に症状が出ていることがわかりました。

腸腰筋は、鼠径部にあり、エコーガイド下にて施術しました。

症状経過

1回目:鍼の経験もあり、症状が重かったので、刺激量も強くする。

2回目:鍼後3日軽くなった。腰を後ろに反りやすくなった。股関節の可動域も広がっている。鍼後2日はしんどかったが、その後自分の体ではないような感じですごく楽になった。エコーにて腸腰筋の肥厚が3割とれているのを確認。

3回目:基本は左足のしびれだが、右足の方が循環が悪いように感じる。両足とも同じように施術する。

4回目:鍼後4日目からかなり痛みが減少。鼠径部は治ったのでその他の部位を施術。

5回目:調子良く、薬もやめることができた。

6回目:1ヵ月半後に来院。そこまでひどくなっていない。張っている感じ。終了。

まとめ

症状が出るには何かしらのきっかけがあるものです。

今回は、鼠径部の違和感から腰殿部痛、下肢のしびれが出ていました。

問診の時点で、鼠径部のことを聞いていなかったら、早期に改善することはできなかったと思います。

何でもないようなことでも治療のヒントになります。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

運営者情報

運営者情報
会社名 株式会社HARI51「なかいし鍼灸院」
代表者 代表取締役・院長 中石真人
経歴 高陽東高校→明治鍼灸大学→朝日医療専門学校

トリガーポイント・ファシアリリース専門鍼灸院として、症状の改善はもちろん、自分の健康を自分の力でコントロールできる人を一人でも多く増やすことを理念に掲げ、日々施術にあたっている。

資格 鍼灸師・柔道整復師
創業 平成24年9月3日
所在地 広島市中区上八丁堀4-28松田ハイツ702
電話 050-1255-9166

鼠径部の痛みについて詳しくはこちら

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