主訴
- 10ヵ月前から鼠径部が痛く、足がしびれる。
- 病院で、変形性股関節症と診断された。
- いろんな治療を受けてきたが、少し良くなった程度。
- お風呂の出入りが痛いなど、日常生活に支障が出ている。
- 山登り、ダンスなど趣味ができるようにしてほしいとのことで来院。
症状
座った状態で足を上げると鼡径部が痛い。
長時間歩くと痛くなる。
長時間が座っているとふくらはぎから足先までしびれてくる。
トリガーポイント鍼療法
施術部位
腸腰筋、大殿筋、中殿筋、縫工筋、内転筋、前脛骨筋、腓腹筋など
まず、仰向けで股関節前面にある腸腰筋に対してエコーガイド下刺鍼、その後うつ伏せで大殿筋などにトリガーポイント鍼療法を行いました。
症状経過
1回目:初回からしっかりと響かせる。
2回目:鍼後3日目から少し楽になったが、雨の前日は痛い。
3回目:痛みを忘れている時間が増えてきた。良くなっている実感があってうれしい。
4回目:プールで横歩きができるようになった。天候に左右されなくなった。
5回目:足の甲のしびれがある。
6回目:プールの中で股関節を曲げる運動をしているが、曲げやすくなっている。
7回目:鼡径部の痛みが軽減し、太ももの痛みが気になるようになってきた。
8~10回目:現状維持。
11回目:2万歩歩いても痛くなかった。
12~17回目:日によって痛む部位が変わるが、日常生活に支障はない。
18回目:調子良い。一旦様子見。
まとめ
週1回の治療を継続して行いました。
今回の症例では、腸腰筋のトリガーポイントが一番の原因となっていました。
腸腰筋は、腰の筋肉でありながら、股関節を曲げる動きを行います。
元々、腰痛もあり、鼡径部の痛みとの関連が考えられました。
腰痛と股関節痛を訴える方はとても多く重要な筋肉です。
同じような症状でお困りの方は、ご連絡ください。
お電話ありがとうございます、
なかいし鍼灸院でございます。