主訴
- しばらく歩いたり、立っていると左股関節の外側の付け根が痛んでくる。
- 痛みが出た後、しゃがんだり座ったりすると痛みは和らいでくる。
- 10日前から症状が出ている。
- 考えられる原因は、フローリングに体育座りをよくしていることかもとのこと。
- 痛みが出る数日前に重い物を持ち、痛みが出てから寒い場所にいることがあり、冷えが症状を悪化させた可能性もあるとのこと。
症状
・スーパーで買い物をしている間でも痛くなる。
・左の股関節の骨の出っ張り(大腿骨大転子)の後方から大腿部まで痛みと違和感あり。
・長時間立っていると痛みが増す。
・股関節の可動域制限はなし。
・股関節を動かしても痛みはなし。
トリガーポイント鍼療法
左中殿筋からのMPSと判断し、トリガーポイント鍼治療を行いました。

中殿筋は、股関節の外側の骨の出っ張り(大転子)に付いています。
坐骨神経痛のような症状や股関節の痛みなどに中殿筋トリガーポイントが関与します。
1回目:エコーで中殿筋を確認しながら刺鍼。同時に大殿筋付着部の仙骨外縁も置鍼。
2回目:大殿筋と中殿筋に対して、前回よりも本数多めに置鍼。
3回目:だいぶましになった。立っていると足首の前まで違和感が出ることあり。お尻を叩きたくなる感じ。
4回目:楽になった。朝方が辛い。その後馴染んでくると楽になる。台所に立っている時間が辛い。(15分くらい)左前脛骨筋2本追加。昔からふくらはぎと脛が同時につることがある。
5回目:初回の辛さが10なら今は3くらい。朝の台所のみ痛い。
6回目:朝起きたとき少し痛い程度。一旦終了。
まとめ
週一で通院していただきました。
冬場の症状でしたので、冷えも少し関係していたとは思いますが、治療によって改善しました。
症状の特徴として、朝方、長時間立位で痛いということで、一番負担のかかっているお尻の筋肉(中殿筋)に原因がありました。
中殿筋のトリガーポイントは、お尻だけでなく足の方まで症状を出してしまいます。
早めの対処で楽になりますので、坐骨神経痛のような症状はお早めにご相談ください。
お電話ありがとうございます、
なかいし鍼灸院でございます。