【症例】仕事ができない変形性股関節症と半月板損傷 50代女性

主訴

  • 5ヵ月前に突然左股関節が痛くなり、変形性股関節症と診断された。
  • その3ヵ月後に左股関節をかばっていたせいか、今度は右膝が痛くなり、半月板損傷と診断された。
  • 我慢して仕事をしていたが我慢できなくなり、1ヵ月前から休職中で早く職場に復帰したいということで当院へ来院。

症状

左股関節は、5回水を抜き、ステロイド注射は2回したが、すぐ痛みが戻る。

右膝は、6回水を抜き、ヒアルロン酸注射をして、水はたまらなくなった。

深くしゃがむ、内股になる動きをすると、股関節が痛い。

股関節は、鼡径部、外側、殿部に3ヵ所が痛い。

膝は、階段の上りが特に痛い。

痛みは鵞足部と膝裏の内側、お皿周りに痛みが出やすい。

トリガーポイント鍼療法

  • 梨状筋トリガーポイント
  • 大腿直筋トリガーポイント
  • 鼠径部の痛み

施術部位

鼡径部(腸腰筋)、多裂筋、大殿筋、中殿筋、梨状筋、大腿筋膜張筋、大腿四頭筋、パテラ周囲、鵞足部、膝窩後面など。

運動検査の結果、腰から膝まで前面と後面の両方治療する必要がありました。

早期に仕事復帰したいことから、特別治療で週2回のトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:しっかり響かせる。

2回目:階段が辛い。寝返りが痛い。

3回目:まだかなり痛みがある。股関節の外側が特に痛い。

4回目:前回の治療後、かなり楽になった。殿部の痛みが強い。

5回目:少し良くなった。

6回目:股関節が楽になった。

7回目:夜間痛がひどかった。太めの鍼を使う。

8回目:波がある。膝周りが痛い。

9回目:膝は前回より良いが、こわばりがある。

10回目:膝は動きが良くなっている。

11回目:一進一退。歩き始めが痛い。深くしゃがむと内転筋が痛い。

12回目:膝が安定してきた。波がありながらも良くなっている。

13回目:調子が良くなってきて、積極的に外出できた。初回よりかなり楽になった。

14回目:現状維持。初回が10なら3くらい。5にならないように痛みをコントロールしたい。

15.16回目:安定してきたので、明日から仕事復帰する。

17回目:仕事を2日続けてして、意外と調子良くて、次の日には痛みが回復していた。

18回目:仕事後は足がパンパンになりしんどいが、翌日自己回復している。

19~28回目:良かったり悪かったりを繰り返しながら、仕事を続けられている。痛みのコントロールを継続中。

まとめ

週2回の鍼治療を継続して行い、2ヵ月で職場復帰を果たしました。

その後は、仕事をしながら鍼治療を続けています。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

変形性股関節症について詳しくはこちら

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