【症例】階段の昇り降りでの膝痛、正座やしゃがむことができない膝痛 40代女性

主訴

  • 数年前、ママさんバレーをしていて、そのときの怪我を期に痛みが出るようになった。
  • 病院では、変形性膝関節症と診断され、痛み止めの服用やステロイド注射を受けたが変化はない。
  • 原因は、膝の使い過ぎと自覚している。
  • 階段の昇り降りや車の乗り降りが痛い。
  • 正座ができない。
  • しゃがむことができない。
  • 夜間痛みで目が覚める。
  • 床からの立ち上がりが苦痛である。
  • トリガーポイント治療を知り、当院へ来院。

症状

・痛みの部位は、膝のお皿周りと大腿部のつっぱり感。

・膝の裏も曲げたとき違和感がある。

・うつ伏せで膝を曲げると90°までは曲がるが、それ以上曲げることができない。

・膝が軽く曲がった状態で固定され、完全に伸ばすことができない。

トリガーポイント鍼療法

大腿直筋トリガーポイント

大腿四頭筋、半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋のMPSと判断し、トリガーポイント鍼治療を行いました。

触診にて、殿筋や大腿部の筋肉の緊張、膝の可動域制限もありましたので、膝の前面と後面の両方を治療しました。

膝が痛い場合、前面が悪いように感じますが、膝の裏側も問題がある場合があります。

単純な鵞足炎のような症状なら前面だけでも改善しますが、今回の症例のような曲げ伸ばしが難しかったり、可動域制限がある場合もあります。

半腱様筋トリガーポイント

そのような場合は、膝を曲げる後ろの筋肉(大腿二頭筋や半腱様筋、半膜様筋)を治療していきます。

【治療部位】

大腿四頭筋、半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋、鵞足部、大殿筋、膝蓋靭帯やパテラ周囲など

1回目:初めての鍼治療だが、患部に良く響く。

2回目:1日だけロキソニンを飲んだ。夜の痛みがなくなった。膝を伸ばしやすくなった。しゃがむ動作がまだ難しい。

3回目:立ち上がりが楽になった。しゃがむとき痛みがあるが、深くしゃがめるようになってきた。痛み止めは、ロキソニンテープだけにしている。

4回目:小さい段差なら痛みなく歩ける。膝を曲げると右膝はお皿の下が痛く、左膝はお皿の上が痛い。膝の屈伸の可動域は広がっている。

5回目:エアコンで冷えると、痛みが増す。以前は、痛みで足が上がらず歩くのもしんどかったが、今は、日常生活も楽に過ごせている。

6回目:歩きすぎて、痛みが出たが、以前のような痛みではない。良くなっていると実感できている。

現在は、メンテナンスもかねて継続治療中。

まとめ

治療期間は、県外からの来院であったため、月に1.2回のペースで治療しました。

今回の症例は、膝の前後の筋肉の硬さが膝の動きに制限をかけ、その制限以上の動きをすると痛みが出る状態でした。

病院では、「変形性膝関節症」と診断されていても、痛みは関節内の問題ではなく、関節の外で起こっていました。

そのため、それらの筋肉を鍼治療により、柔らかくすることで、膝の可動域を広げていきました。

動きが良くなると、痛みも減っていくので、日常生活も過ごしやすくなります。

まだ完治はしていませんが、少しでも良くなってもらえればと思います。