【症例】野球によるジャンパー膝(膝蓋靭帯炎) 10代男性

主訴

  • 1週間前から右膝のお皿の下が急に痛くなった。
  • テスト期間中で野球部は活動していないが、痛みがとれない。
  • 歩行は痛みなし。
  • 顧問の先生からの紹介で当院へ来院。

症状

お皿の下のやや外側が痛い。

ダッシュ時のみ痛い。

屈伸運動は少し痛みがある程度。

トリガーポイント鍼療法

トリガーポイント鍼療法

施術部位

膝蓋靭帯のみ。

病態としては、ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)というものです。

大腿四頭筋という太もも前面の筋肉がお皿を通り、膝蓋靭帯となってすねの骨に付着します。

その膝蓋靭帯で痛みが生じます。

ジャンプを繰り返すスポーツで多発することから、ジャンパー膝と言われています。

中学生などの活動期に多く、オスグッドと症状が似ています。

鍼治療としては、大腿四頭筋の筋肉を緩め、膝蓋靭帯の患部に対して治療を行います。

今回は、大腿四頭筋の柔軟性は十分あるため、膝蓋靭帯に3本だけトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:しっかり響かせる。

2回目:変化なし。

3~4回目:少し良くなった。

5回目:全く痛みがない。終了。

まとめ

週2回の鍼治療を5回行いました。

軽く走ったりダッシュをしたり、状態を確かめながら治療していきました。

練習が休みだったため、テスト期間中を治療期間としてケアできたおかげで、完治することができました。

練習をしながらだと、もう少し時間がかかります。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

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