【症例】帯状疱疹後神経痛、右足のピリピリするしびれ 80代女性

主訴

  • 5ヵ月前に帯状疱疹が右足から足裏にかけてできた。
  • その後、ペインクリニックで週1点滴を5回して痛みは取れたが、足先のピリピリするしびれが残り、夜になると足がむくむようになった。
  • 帯状疱疹後神経痛に鍼治療が良いと知り、当院へ来院。

症状

帯状疱疹になる前に右半身に違和感があった。

帯状疱疹発症4日後から足に力が入りにくくなり、しびれが出ていた。

現在は、安静時や特に歩行時にピリピリするしびれが強い。

しびれの範囲は、右膝下の外側ラインから足首内側を通り、母趾、足底ラインにある。

このしびれている部位に帯状疱疹が出ていたとのこと。

トリガーポイント鍼療法

トリガーポイント鍼療法

施術部位

腓骨筋~母趾までのしびれている部分。

帯状疱疹が出ていた部分と同じ所がしびれている状態で、その部分に対して、トリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:一番細い鍼を使用し、軽く刺鍼。少しの刺激でもピリピリ感が強く出る。

2回目:鍼を打つと強くピリピリする。少しずつ良くなっているように感じる。

3回目:日に日に良くなっている。朝の歩行がかなり楽になってきた。

4回目:赤みが減少。しびれも減少。足の甲を触るとピリピリする。

5回目:足の甲にも鍼をする。

6回目:母趾のしびれが少し減ってきた。

7回目:少ししびれが残っている程度になった。

8~11回目:回数を重ねるごとに少しずつしびれがなくなっていき、完治。

まとめ

5回目までは、週1、その後2.3週間に1回と少しずつ改善とともに間隔をあけて治療しました。

初期の頃は、少し触るだけでも神経が敏感になり、ピリピリする状態でした。

鍼を打てばなおさらピリピリ感が強く出るほど、慢性的な帯状疱疹後神経痛でしたが、回数を重ねるごとに良くなっていき完治しました。

帯状疱疹後神経痛には、鍼治療という選択肢がまだあります。

改善するまで時間がかかるものですが、同じような症状でお悩みの方は、諦める前にご連絡ください。

なかいし鍼灸院