突発性難聴の入院レベルは?基準、期間、費用、治療内容は?

突発性難聴の入院レベルは?基準、期間、費用、治療内容は?
  • 突発性難聴で入院する必要はある?
  • 入院基準、費用や期間はどれくらい?
  • 入院後の治療内容は?

このような悩みを抱えていませんか?

突発性難聴は、突然聴力が低下する病気で、適切な治療が早期に行われるほど回復の可能性が高まります。

その一方で、症状の重症度合いや治療の必要性に応じて、入院治療が検討される場合もあります。

この記事では、突発性難聴の医学的な重症度分類による入院基準や費用、期間、治療内容について解説しています。

是非、参考にしてみてください。

1.突発性難聴の入院レベル、基準は重症度で決まる

1.突発性難聴の入院レベル、基準は重症度で決まる

病院での初診時に行う聴力検査で突発性難聴の重症度がわかります。

この図の125Hz、500Hz、1000Hz、2000Hz、4000Hzの5周波の平均の値を算出し、重症分類を判定します。

  • Grade1(軽度難聴)…平均40dB未満。日常生活に支障が出にくいレベル。音声の聞き取りに軽い困難を感じる程度。
  • Grade2(中等度難聴)…平均40dB~60dB。会話の理解が困難になり、日常生活に支障が出るレベル。
  • Grade3(重度難聴)…平均60dB~90dB。大声でも聞き取れないことが多い。補聴器がないと会話が不可能なレベル。
  • Grade4(失聴)…平均90dB以上。音をほとんど認識できず、補聴器があっても言葉の理解が難しいレベル。

Gradeが大きい数字になるほど重症であるいうことです。

重症度分類のGrade1、Grade2は治癒率50%以上で、Grade3では40%、Grade4では10%程度しか治癒に至らないという厳しい現状です。

また、めまいも併発している場合は治癒率が20%で、さらに予後が悪くなります。

重症度が上がるにつれ予後が悪くなるので、60dB以上の重度難聴と失聴レベルは入院が推奨されます。

めまいによる歩行困難や日常生活が送れない状態の場合も、入院すべきと考えられます。

その他、耳鳴りがひどく心理的なストレスが大きい、糖尿病などの基礎疾患があるなどが入院の基準になります。

入院の必要性は、医学的根拠に基づく医師の判断が基本になりますが、患者のライフスタイルや経済状況、心理的な安心感などの要素を考慮して、患者が自ら入院を希望することも可能です。

突発性難聴の治療は、早期治療が予後に大きく影響するため、医師が入院を勧める場合には、その理由をしっかり確認して納得した上で方針を決めましょう。

2.入院費用と期間、治療内容は?

2.入院費用と期間、治療内容は?

入院期間は、一般的に1~2週間です。

1週間入院した場合、保険適用されて約5~15万円程度です。

入院時に以下のような検査をし、診断と初期評価をします。

  • 聴力検査…純音聴力検査や語音聴力検査で聴力レベルを詳細に評価。
  • MRI検査…突発性難聴に類似した症状を引き起こす脳腫瘍や血管障害を除外するため。
  • 血液検査…感染症や代謝異常の有無を確認。

その後治療が始まりますが、ステロイド治療が第一選択になります。

  • ステロイド療法…炎症や内耳の浮腫を抑える効果。ステロイド(メチルプレドニゾロンなど)を数日間点滴で投与し、その後経口薬に切り替える場合が多い。副作用の管理として、胃腸障害を防ぐための薬や血糖値のモニタリングが行われる。
  • 血流改善療法…突発性難聴の原因の一つとされる内耳の血流障害に対応するため、血流を改善する薬剤(プロスタグランジン製剤など)が用いられる。
  • 高圧酸素療法…内耳への酸素供給を増やすことで回復を促進。専用の酸素カプセルで行う。
  • ビタミン剤・代謝改善薬・安定剤…内耳の代謝をサポートする目的で使用される。

3.退院後はどうする?

3.退院後はどうする?

症状に応じて、外来通院が一般的です。

聴力検査を定期的に行い、回復状況を確認します。

それと同時に、生活習慣の見直しも必要です。

ストレスを避ける、睡眠をしっかりとる、禁煙、禁酒などは、内耳への負担を軽減します。

もし、思うように改善していない場合は、病院の治療だけでなく、鍼治療という選択肢もあります。

鍼治療は、耳周りの血流を上げ、症状の改善の手助けとなります。

4.まとめ

いかがでしたか?

突発性難聴の入院レベル、基準、費用、治療内容を解説しました。

突発性難聴の入院治療は、重症度や合併症、基礎疾患の有無によって判断されます。

特に早期治療が予後を大きく左右するため、症状が重い場合は入院治療を積極的に検討しましょう。

重症度分類によって、60dB以上の重度難聴と失聴レベルは入院が推奨され、期間は1~2週間、費用は約15万円程度です。

入院検討の参考になれば、幸いです。

運営者情報

運営者情報
会社名 株式会社HARI51「なかいし鍼灸院」
代表者 代表取締役・院長 中石真人
経歴 高陽東高校→明治鍼灸大学→朝日医療専門学校

トリガーポイント・ファシアリリース専門鍼灸院として、症状の改善はもちろん、自分の健康を自分の力でコントロールできる人を一人でも多く増やすことを理念に掲げ、日々施術にあたっている。

資格 鍼灸師・柔道整復師
創業 平成24年9月3日
所在地 広島市中区上八丁堀4-28松田ハイツ702
電話 050-1255-9166

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