【症例】子育て、抱っこができない腱鞘炎 30代女性

主訴

  • 妊娠後期に右手首、親指の腱鞘炎を発症し、出産後1回注射、4ヵ月後に2回目注射、鍼灸院にも1回行ったが、痛みがとれない。
  • 現在育児休暇中でその間にしっかり治したいと当院へ来院。

症状

親指を開くと痛い。

子育ての中でも特に抱っこがほとんどできない。

家事も難しい。

以前は親指を曲げるのも痛かったが、今は大丈夫。

トリガーポイント鍼療法

トリガーポイント鍼療法

施術部位

母指の伸筋腱、腕橈骨筋など。

触診にて、茎状突起上の母指の腱の圧痛が強く、エコー検査では患部の組織の肥厚が認められました。

そのため、母指の腱を中心にトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:しっかり患部に響かせる。

2回目:2日ほど調子が良かったが、元に戻った。

3回目:鍼治療の日は良いが、次の日は痛い。

4回目:良い日も悪い日もある。少しずつ良くなっている感じはする。

5回目:波がある。激痛は減った。ハサミが使えるようになった。使いだすと慣れてくる。

6回目:朝方に痛みが強いが、その後は良い状態になる。

7回目:エコーにて腱付近の肥厚がなくなってきた。7割良くなった。日中動かすのがスムーズになっている。

8回目:だいぶ痛みを感じる時間が減っている。

9回目:現状維持。

10回目:多少の痛みを伴うが、抱っこができるようになった。

11回目:我慢できる痛みのレベルになった。

12回目:エコーにて組織の肥厚がなくなる。

13回目:2週間後に来院。子どもの抱っこも家事も今まで通りできるようになった。この程度なら耐えることができるので大丈夫。

まとめ

妊娠中に発症して半年以上痛みがとれない腱鞘炎でした。

注射も回数打てないので、鍼治療で根本改善できました。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

腱鞘炎・ばね指について詳しくはこちら

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