主訴
- 2週間前から右すねの内側が痛い。
- 整形外科では、シンスプリントと診断され、骨には異常なく筋肉の炎症と言われた。
- 中学生でクラブチームで野球をしており、冬なので走る量が増えたことが原因と思われる。
症状
歩いていても痛い。
すねの内側の足首寄りが痛い。
押さえると激痛が走る。
トリガーポイント鍼療法
施術部位
すねの骨は、脛骨(けいこつ)といいます。
この脛骨の内側を足首側から膝にかけて触っていくと、激痛の箇所が足首寄りにありました。
この部分で痛みが出ているため、その部位とその周りの筋肉にトリガーポイント鍼療法を行いました。
症状経過
1回目:週1.2回で通院を勧める。
2回目:歩くとまだ痛みがある。冷やすよう指導。
3回目:前より痛みが取れてきた。歩行時や押さえるとまだ痛い。
4回目:歩行時の痛みがないときもある。圧痛あり。
5回目:だいぶ痛みが取れてきた。
6回目:歩行時の痛みなし。右足に過重をかけても痛みなし。ランニングを開始するよう指導。
7回目:5分走ると痛みが出る。悪化はしていない。
8回目:軽いランニングは痛くない。6割の力でダッシュすると痛みがある。
9~10回目:7割の力でダッシュすると痛い。
11~12回目:9割でダッシュすると痛い。続けて走ると痛みが出そうな感じがする。
13回目:全体練習に参加した。全力でダッシュできるが続けては無理そうな感じ。
14回目:一通りの練習はできるようになった。走ることは少し力を抜いている。
15回目:不安なく走れるようになった。終了。
まとめ
初回から終了まで2ヵ月程かかりました。
歩いても痛い状態だったので、週2回を目安に通院してもらいました。
少しずつ段階を踏み、足への強度も上げていくことで、どのくらいの運動で痛みが出るのか確認しながら施術を行います。
特に冬場はシンスプリントが頻発します。
ランニング量も増えますので、痛みが出た場合は鍼治療をおすすめします。
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