【症例】美容師の腱鞘炎 70代女性

主訴

  • 美容師をしており5ヵ月前に左親指の腱鞘炎を発症した。
  • 整形外科で注射を2回、薬を服用したが効果がなかった。
  • 仕事ができないわけではないが、今後痛みがありながら続けていくのは困るとのことで、当院へ来院。

症状

左が痛い理由は、髪を掴んだり、巻いたりするときに負担になるとのこと。

親指を曲げると痛い。

患部は腫れている。

肩こりもある。

トリガーポイント鍼療法

トリガーポイント鍼療法

施術部位

母指の伸筋腱、腕橈骨筋、僧帽筋、肩甲挙筋、頭半棘筋、頚板状筋、菱形筋など。

患部をエコーで確認すると、炎症所見はなかったものの腱の動きが悪く、腱自体がトリガーポイント化している状態でした。

触診でも圧痛が強く、この部分と肩こりも同時にトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:細い鍼でしっかり患部に響かせる。

2回目:悪化はしていないが痛みは残っている。

3回目:少し良くなっている感じはする。

4回目:ハンドルを握る動作で痛みが軽減されている。

5回目:親指を曲げる動作で痛みがなくなってきた。エコー確認を行い、腱の肥厚が少なくなっている。

6回目:多少良くなった。

7回目:少し腫れがある。

8回目:触診での痛みがなくなった。動かし始めが痛い。

9回目:割と良かった。患部の腫れが完全になくなった。

10回目:タオル絞るときに痛みがある。

11回目:気にならなくなってきた。

12回目:たまにピリッとくる程度。

13回目:タオルも力入れて絞ることができるようになり、調子が良い。最後エコー確認し問題なしと判断し終了とする。

まとめ

遠方からの来院のため、初めは5回まで週1回、その後は来れる範囲でご来院いただきました。

仕事柄手を使うので、気を付けながら使ってもらい、そのうち痛みなく仕事ができるまで改善しました。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

なかいし鍼灸院