【症例】朝の痛みと引っ掛かりがひどいばね指 80代女性

主訴

  • 週2回手をよく使うことがあり、右の人差し指のばね指で困っている。
  • 朝方に痛みが強く、引っ掛かるときに痛みが出る。
  • 根本的に治したいと当院へ来院。

症状

日常生活で不自由なことはないが、カクッとばね現象が起こると痛い。

患部を触ると痛みが出る。

トリガーポイント鍼療法

トリガーポイント鍼療法

施術部位

右MP関節の屈筋腱。

エコー検査の結果、MP関節の屈筋腱に腱の肥厚が確認できました。

この部分に対して、トリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:細い鍼でしっかり患部に響かせる。

2回目:MP関節とPIP関節も痛みがあるように感じる。

3回目:指を曲げるとカクカクする。

4~6回目:変化なし。

7回目:エコー確認で腱以外の周囲の組織にも硬さがみられる。

8回目:ペットボトルを開けるときに力が入りにくい。

9回目:昨日初めてスムーズ曲げることができた。

10回目:エコー確認で腱の肥厚が取れてきている。

11回目:腫れぼったさがある。

12.13回目:変化なし。

14回目:今日は引っ掛かりがない。

15回目:現状維持。

16回目:今日が一番動きがスムーズ。

17回目:引っ掛かりがなくなった。

18回目:2週間後に来院。先週と合わせて3週間全く引っ掛かりもなく痛みも出なかった。エコーで腱の肥厚と動きがスムーズであることを確認し完治として終了。

まとめ

初回から週1回の鍼治療を継続して行い、3週間症状が全くなくなったことで完治といたしました。

16回目まではそこまで変化がみられない状態が続いていましたが、一気に引っ掛かりがなくなると同時に痛みがなくなりました。

腱の肥厚は取れるまで時間がかかります。

改善スピードには個人差もありますので、手術をしないと決めたなら根気よく鍼治療を続けていくことが大切です。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

なかいし鍼灸院