「トリガーポイントは身体のどこにあるのか」「自分が痛む場所には、どの筋肉が関係するのか」と調べていませんか。
トリガーポイントに関係する痛みは、その場所だけでなく、離れた部位に感じられることもあります。
この記事では、全身の主要な筋肉と、関連痛として説明される代表的な部位を、頭・顔から足まで一覧で紹介します。
まずは痛みを感じる部位の一覧を確認し、関連する筋肉や症状について調べる際の参考にしてください。
1.トリガーポイント一覧の見方
トリガーポイントは、筋肉の中の刺激に敏感な部位として研究・臨床で扱われ、刺激すると周囲や離れた場所に痛みを感じることがあります。
この離れた場所に感じる痛みを「関連痛」と呼びます。
以下の一覧は、痛みを感じる身体の部位から、関係する代表的な筋肉を探せる構成です。
表には「筋肉の名前」「筋肉がある場所」「主な痛みの範囲」を掲載しています。
例えば肩の前側が痛くても、肩甲骨の後ろ側にある筋肉が検討対象になるなど、痛みの場所と筋肉の位置が異なる例もあります。
2.全身のトリガーポイント一覧【部位別】
頭・顔、首、肩、背中、腰、臀部、太もも、ふくらはぎ・足の順に紹介します。
表の「主な痛みの範囲」は、筋肉付近の痛みと離れた場所への関連痛を含めた代表例です。
すべての筋肉を網羅するのではなく、部位ごとに確認しやすい主要な筋肉を取り上げています。
2-1.頭・顔のトリガーポイント一覧
頭や顔の痛みでは、こめかみや顎の筋肉に加えて、首の筋肉からの関連痛も検討されます。
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代表的な筋肉 |
筋肉がある場所 |
主な痛みの範囲 |
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側頭筋 |
こめかみ付近 |
こめかみ、側頭部、上の歯の周囲 |
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咬筋 |
頬から顎の外側 |
頬、顎、上下の奥歯の周囲 |
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後頭下筋群 |
後頭部と首の境目の深部 |
後頭部から側頭部、目の奥周辺 |
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胸鎖乳突筋 |
耳の後ろから鎖骨・胸骨へ続く首の前側 |
額、こめかみ、目や耳の周辺、顔面 |
側頭筋と咬筋は、食べ物を噛むときに働く筋肉です。
歯の周囲に痛みを感じる関連痛も知られていますが、歯痛が続く場合は、まず歯科で歯や歯ぐきの病気を確認する必要があります。
後頭下筋群や胸鎖乳突筋は首にある筋肉ですが、頭部の痛みを考える際にも評価されます。
首や肩の筋肉から頭部へ痛みが広がることは、頭痛に関する専門家の解説でも取り上げられています。
2-2.首のトリガーポイント一覧
首では、頭を支える筋肉や肩甲骨につながる筋肉などが評価の対象になります。
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代表的な筋肉 |
筋肉がある場所 |
主な痛みの範囲 |
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僧帽筋上部 |
首の後ろから肩の上部 |
首の後外側、肩、こめかみ周辺 |
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肩甲挙筋 |
首の横から肩甲骨の上内側 |
首の付け根、肩甲骨の上内側 |
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頭板状筋 |
首の後ろから後頭部 |
頭頂部周辺 |
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頚板状筋 |
首の後ろのやや深い部分 |
首、後頭部、目の奥周辺 |
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斜角筋群 |
首の横の深部 |
胸上部、肩甲骨周辺、腕から手の一部 |
頭板状筋と頚板状筋は近い場所にありますが、代表的な関連痛の範囲は同じではありません。
頭板状筋は頭頂部、頚板状筋は後頭部や目の奥などへの関連痛として説明されています。
首の付け根から肩甲骨にかけて痛む場合は、肩甲挙筋など、首と肩甲骨をつなぐ筋肉も確認します。
腕や手の症状がある場合は、筋肉からの関連痛に加えて、頚椎や神経の問題を区別することが大切です。
首の前側や横には血管や神経があるため、一覧を見て深く強く押すことは避けてください。
2-3.肩・肩甲骨周囲のトリガーポイント一覧
肩の痛みでは、肩の表面だけでなく、肩甲骨に付着する筋肉も確認します。
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代表的な筋肉 |
筋肉がある場所 |
主な痛みの範囲 |
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棘下筋 |
肩甲骨の後面 |
肩の前側、上腕外側、前腕の一部 |
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棘上筋 |
肩甲骨上部のくぼみ |
肩外側、上腕外側、肘外側周辺 |
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三角筋 |
肩を覆う表面の筋肉 |
肩の前側・外側・後ろ側 |
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菱形筋 |
背骨と肩甲骨の内側の間 |
肩甲骨の内側に沿った範囲 |
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小円筋 |
肩甲骨の外側上部 |
肩の後ろ側、上腕後外側の上部 |
肩の前側が痛む場合でも、肩甲骨の後ろにある棘下筋が評価対象になります。
一方、三角筋や菱形筋のように、筋肉の近くに痛みがまとまりやすいものもあります。
肩周囲の関連痛は、筋肉によって広がり方が異なり、肩の痛みを感じる場所だけでは筋肉を絞れません。
腕を上げると痛い、背中に手を回しにくいなどの症状では、筋肉に加えて腱や関節の状態も確認する必要があります。
2-4.背中・胸部のトリガーポイント一覧
背中や胸部では、胸の前側、脇の下、背骨の周囲にある筋肉が候補になります。
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代表的な筋肉 |
筋肉がある場所 |
主な痛みの範囲 |
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大胸筋 |
胸の前側 |
胸前面、肩前方、上腕内側 |
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小胸筋 |
大胸筋の奥 |
胸上部、肩前面、腕の内側 |
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前鋸筋 |
脇の下から肋骨の側面 |
胸郭の側面、肩甲骨周辺 |
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脊柱起立筋群 |
背骨の両側 |
背中から腰背部 |
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広背筋 |
背中の下部から脇の後ろ側 |
肩甲骨の下部周辺、背部、上腕内側 |
胸や背中には、肩や腕を動かす筋肉と、体幹を支える筋肉があります。
そのため、腕を前へ伸ばしたときの痛みと、身体を反らしたときの痛みでは、確認する組織も変わります。
胸部の痛みは、心臓や肺、血管などの病気でも生じます。
突然の胸痛や強い圧迫感、息苦しさ、冷や汗を伴う場合は、筋肉の痛みと自己判断せず、119番を含む救急対応を優先してください。
2-5.腰のトリガーポイント一覧
腰では、背骨の周囲だけでなく、身体の側面や奥にある筋肉も検討します。
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代表的な筋肉 |
筋肉がある場所 |
主な痛みの範囲 |
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腰方形筋 |
腰の左右、肋骨と骨盤の間 |
腰、骨盤の縁、臀部、股関節外側周辺 |
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大腰筋 |
腰椎の前方から股関節へ続く深部 |
腰、鼠径部、大腿前面 |
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腰部多裂筋 |
腰の背骨のすぐ近くの深部 |
腰の背骨付近とその周囲、大腿後面 |
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脊柱起立筋群 |
腰の背骨の両側 |
腰背部、骨盤・臀部周辺 |
鼠径部とは、脚の付け根の前側です。
大腰筋は身体の奥にあり、腰と股関節をつないでいます。
腰方形筋や大腰筋に関係する痛みは、腰だけでなく、骨盤周囲や鼠径部などに感じられる例も報告されています。
腰痛を考えるときは、前かがみ、反る、立ち上がるなど、どの動きで痛みが出るかが重要です。
椎間板、関節、神経などによる症状もあるため、腰痛のすべてを筋肉のトリガーポイントで説明することはできません。
2-6.臀部・股関節のトリガーポイント一覧
臀部とは、お尻のことです。
この部位の筋肉には、お尻付近に痛みを感じるものと、太ももや下腿まで関連痛が広がるものがあります。
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代表的な筋肉 |
筋肉がある場所 |
主な痛みの範囲 |
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大臀筋 |
お尻の表面 |
臀部、仙骨・尾骨周辺 |
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中臀筋 |
お尻の上外側 |
臀部、骨盤の縁、腰仙部周辺 |
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小臀筋 |
中臀筋の奥 |
臀部、大腿の外側・後面、下腿 |
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梨状筋 |
お尻の深部 |
臀部、大腿後面 |
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大腿筋膜張筋 |
股関節の前外側 |
股関節外側、大腿外側 |
小臀筋は、お尻の深い場所にある筋肉です。
この筋肉の関連痛は、同じ側の脚を下り、足首付近まで及ぶ例も説明されています。
お尻から脚へ痛みが広がると「坐骨神経痛ではないか」と考える方もいるでしょう。
筋肉からの関連痛と、神経の障害による痛みは区別して評価する必要があります。
例えば、梨状筋からの関連痛と、梨状筋付近で坐骨神経が影響を受ける状態は、同じ意味ではありません。
脚に力が入りにくくなっている、麻痺が進んでいる場合は、整形外科などでの速やかな評価を優先してください。
2-7.太もも・膝のトリガーポイント一覧
太ももには、膝を伸ばす筋肉、曲げる筋肉、脚を内側へ寄せる筋肉などがあります。
膝の痛みを考える際にも、太ももの筋肉が評価対象になります。
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代表的な筋肉 |
筋肉がある場所 |
主な痛みの範囲 |
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大腿四頭筋 |
太ももの前側 |
大腿前面、膝のお皿の周囲、膝の内側・外側 |
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ハムストリングス |
太ももの後ろ側 |
大腿後面、膝後面、下腿上部 |
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内転筋群 |
太ももの内側 |
鼠径部、大腿内側、膝内側 |
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縫工筋 |
太ももの前側を斜めに走る |
大腿前内側から膝内側 |
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膝窩筋 |
膝の後ろ側の深部 |
膝後面 |
大腿四頭筋は4つの筋肉の総称で、筋肉ごとに痛みの範囲が異なります。
ハムストリングスや内転筋群も複数の筋肉からなるため、表では主な範囲をまとめています。
膝のお皿の周囲が痛む場合でも、大腿四頭筋など、膝の動きに関係する筋肉を確認します。
膝関節の腫れや動かしにくさがある場合は、関節そのものの病気やけがも含めて調べることが大切です。
2-8.ふくらはぎ・足のトリガーポイント一覧
ふくらはぎや足には、歩行時に身体を支え、足首や足趾を動かす筋肉があります。
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代表的な筋肉 |
筋肉がある場所 |
主な痛みの範囲 |
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腓腹筋 |
ふくらはぎの表面 |
ふくらはぎ、膝後面、足裏の土踏まず周辺 |
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ヒラメ筋 |
腓腹筋の奥 |
ふくらはぎ、アキレス腱・踵周辺 |
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前脛骨筋 |
すねの前外側 |
すね前面、足首前面から足の内側、母趾周辺 |
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長腓骨筋 |
下腿の外側 |
下腿外側、外くるぶし周辺 |
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短母趾屈筋 |
足の裏の母趾側 |
母趾の付け根の足裏側・内側、母趾周辺 |
腓腹筋やヒラメ筋の関連痛は、ふくらはぎだけでなく、足底や踵の痛みを考える際にも取り上げられています。
足の裏が痛むときは、足底の筋肉や腱膜に加えて、ふくらはぎの状態も確認するという見方があります。
足底の筋肉は、母趾側、中央、小趾側などに分かれ、それぞれ関係する範囲が異なります。
表に挙げた短母趾屈筋では、主に母趾の付け根付近の足裏側が関連痛の範囲として説明されています。
歩き始めに踵が痛い、走るとすねが痛むなどの症状では、筋肉以外の腱膜や骨の問題も評価が必要です。
3.トリガーポイントの関連痛の見方
3-1.関連痛とは離れた場所に感じる痛み
関連痛では、痛みに関係する部位と、実際に痛みを感じる部位が離れています。
例えば、肩甲骨の後ろ側にある棘下筋が関係して、肩の前側に痛みを感じることがあります。
臀部の深部にある小臀筋では、太ももから下腿へ痛みが広がる例が知られています。
このような痛みでは、症状を感じる場所だけを見ていると、確認すべき筋肉を見落とすことにつながります。
一方、関連痛はトリガーポイントだけに特有の現象ではなく、内臓などからも生じます。
そのため、「離れた場所が痛む」という特徴だけで、筋肉が原因とは判断できません。
3-2.関連痛の図で示される範囲の見方
関連痛図では、筋肉の位置、代表的なトリガーポイントの位置、痛みを感じる範囲が描き分けられています。
図を見るときは、まず「筋肉がある場所」と「痛みが描かれている場所」を区別してください。
色の濃淡が使われている図では、痛みが現れやすい範囲と、広がることがある範囲を分けているものもあります。
色が濃いほど痛みが強いという意味かどうかは、図の凡例で確認する必要があります。
関連痛図は、関係する筋肉を考えるための参考資料であり、実際の原因部位を特定するものではありません。
図の範囲と自分の痛みが重なっていても、それだけで原因となる筋肉は確定しません。
反対に、図と少し違う場所が痛むからといって、その筋肉との関係を否定することもできません。
2018年の国際的な専門家合意でも、トリガーポイントや関連痛の位置が一定であると期待すべきではないことが示されています。
4.トリガーポイントの位置は一覧図だけでは決まらない
一覧図の印は、全員に共通する固定の治療点ではありません。
実際の評価では、痛む場所に加えて、どの動作や姿勢で症状が出るかを確認します。
例えば、同じ肩の痛みでも、腕を上げるとき、後ろへ回すとき、首を動かすときでは、負担のかかる組織が異なります。
一覧で筋肉の候補を知ることと、自分の症状に関係する部位を見つけることは、別の段階です。
専門家合意では、筋肉の張った帯状の部分、その中の敏感な部位、関連痛などが評価項目として整理されています。
2025年の総説でも、診断基準の標準化は引き続き課題とされています。
図の印を頼りに痛い場所を強く押し続けるのではなく、症状の経過や動作との関係も含めて評価することが大切です。
5.なかいし鍼灸院で行うトリガーポイントの評価
広島市中区のなかいし鍼灸院では、動作・姿勢の確認、触診による症状再現、必要に応じたエコー観察を組み合わせて評価しています。
最初に確認するのは、普段の生活でどのような動きや姿勢を取ると症状が出るかです。
首を回す、腕を上げる、椅子から立ち上がるなど、症状が現れる動作から、負担のかかる筋肉や筋膜などを考えます。
そのうえで触診を行い、単に押して痛いかではなく、「普段つらいのは、その感覚です」と感じる症状が再現されるかを確かめます。
複数の場所が反応する場合も、押したときの痛みの強さだけで施術部位を決めず、普段の症状や動作との関係を踏まえて判断します。
必要に応じて、エコーで筋肉や筋膜の位置、周囲組織との関係、動かしたときの組織の動きも確認します。
当院の臨床経験では、指で押して反応を感じた位置と、エコーで観察した組織の位置にずれがみられることがあります。
真下を押しているつもりでも、横方向へ圧力が伝わり、隣接する筋膜や筋肉の境界部分で症状が再現されていると考えるケースです。
こうした位置関係も、触診とエコーを組み合わせて確認します。
エコーは組織を観察するために使用し、画像だけでトリガーポイントを確定するものとしては扱いません。
また、当院では、慢性化した症状で、関連痛を感じている場所自体にも圧痛や筋緊張がみられるケースを経験しています。
その場合は、離れた筋肉だけに注目せず、症状を感じる場所も含めて評価し、施術対象を考えます。
筋膜性疼痛症候群や当院のトリガーポイントに対する考え方は、次のページで説明しています。
6.まとめ
トリガーポイントは、頭・首・肩・背中・腰・臀部・下肢など、全身のさまざまな筋肉で検討されます。
筋肉の近くに痛みを感じるものもあれば、肩甲骨から肩の前側、臀部から脚へと、離れた場所に関連痛を感じるものもあります。
一覧は、自分の痛みと関係する筋肉を知り、次に詳しく調べる症状を見つけるために活用してください。
症状が続く場合は、該当する部位の症状ページを確認し、必要に応じて整形外科などで骨・関節・神経を含めた評価を受けることが大切です。
病院で検査や治療を受けても痛みが残る場合には、筋肉や筋膜などの状態を、動作や症状再現と合わせて確認することも選択肢になります。
LINEでのご相談
「一覧に似た痛みがあるが、自分の症状と関係するのか分からない」「病院で治療を受けているものの、痛みやしびれが残っている」という方は、現在の症状についてご相談ください。
なかいし鍼灸院では、痛みが出る動作や姿勢、触診での症状再現、必要に応じたエコー観察から、筋肉や筋膜などの状態を評価しています。
当院で対応できる症状か判断に迷う場合は、LINEからご相談ください。
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参考文献
1. Fernández-de-las-Peñas C, Dommerholt J. International Consensus on Diagnostic Criteria and Clinical Considerations of Myofascial Trigger Points: A Delphi Study. Pain Medicine. 2018;19(1):142–150.
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3. Dommerholt J, Fernández-de-las-Peñas C, eds. Trigger Point Dry Needling: An Evidence and Clinical-Based Approach. Churchill Livingstone/Elsevier; 2013. 第7章、第9~11章の解剖・関連痛の記述を参照。
https://www.sciencedirect.com/book/9780702046018/trigger-point-dry-needling
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https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/06-心臓と血管の病気/心臓と血管の病気の症状/胸痛
運営者情報
| 会社名 | 株式会社HARI51「なかいし鍼灸院」 |
| 代表者 | 代表取締役・院長 中石真人 |
| 経歴 | 高陽東高校→明治鍼灸大学→朝日医療専門学校
トリガーポイント・ファシアリリース専門鍼灸院として、症状の改善はもちろん、自分の健康を自分の力でコントロールできる人を一人でも多く増やすことを理念に掲げ、日々施術にあたっている。 |
| 資格 | 鍼灸師・柔道整復師 |
| 創業 | 平成24年9月3日 |
| 所在地 | 広島市中区上八丁堀4-28松田ハイツ702 |
| 電話 | 050-1255-9166 |
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