【症例】歯の噛み合わせ治療から始まった不調、腰背部痛、MPS 50代女性

主訴

  • 3ヵ月前に歯科にて、入れ歯、嚙み合わせ治療をした後から体の不調(首肩痛、めまい、冷や汗、浮遊感、食欲不振)が現れ始めた。
  • その後、自律神経症状は消失したが、右首から背中、腰へと右半身の凝りと張りが気になるようになった。
  • 接骨院を受診し、強めの施術と電気治療をした直後に電気が走るような痛みに襲われ、それ以来動けなくなった。
  • 1週間寝たきり生活をし、何とかして整形外科でトリガーポイント注射を受けに行ったが、余計悪くなった。
  • また1週間寝たきり生活をし、少し歩けるようになったところで当院へ来院。

症状

神経過敏状態が持続している。

背骨ラインを触るだけでチクチクした針で刺すような痛みがある。

特に右半身のこわばり、張り、痛みが辛い。

筋肉を絞られるような痛み。

体に力が入ると痛みが悪化する。

痛みの経過として、歯の嚙み合わせ治療から右背部痛➡接骨院での治療をするうちに痛みが広がってきたイメージ。

トリガーポイント鍼療法

多裂筋トリガーポイント

施術部位

多裂筋、最長筋など。

筋膜性疼痛症候群(MPS)の可能性が高い症例でした。

筋膜の症状は、広範囲に広がる特徴があります。

一時期は自律神経症状も出ており、筋膜異常を解消することが必要な症状でした。

症状が背筋に集中しており、その部分に対して、トリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:細い鍼でゆっくり響かせる。

2回目:1日動ける日があった。今日は運転して来れた。

3回目:現状維持。

4回目:少しずつ動けるようになっている。

5回目:調子が良くなって歯科も再開できた。

6回目:楽になっているが、寒いと痛みが出やすい。行動範囲が広がっている。

7回目:良くなっているので、少しずつ体を動かすよう指導。

8回目:時々気になる程度になった。

9回目:安定している。月1回メンテナンス。

10~19回目:メンテナンス。調子良い。一旦終了。

まとめ

来院当初は、痛みに過敏になっている状態だったため、鍼治療も慎重に行いました。

1回の治療で効果が現れ、そこから回数を重ねるごとに改善していきました。

MPSは完治に時間を要します。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

なかいし鍼灸院