トリガーポイントはエコーで確認できる!

身体に痛みがあるとき、病院でレントゲンやMRI検査を受けると思います。

もし、筋肉に痛みの原因がある場合はどうなりますか?

原因不明の痛みで片付けられてしまいますよね。

筋肉の痛みは、トリガーポイントが原因です。

そのトリガーポイントの正体を知る方法がエコー検査です。

最近では、トリガーポイントはファシア(筋膜)の癒着であることがわかってきました。

この記事では、トリガーポイントはエコーでどのように見えるのか解説していきます。

是非、参考にしてみてください。

1.トリガーポイントとは

以前は、筋肉のしこり、ゴリゴリした硬い筋肉がトリガーポイントといわれていました。

現在のトリガーポイントの定義は、ファシア(筋膜)の癒着です。

癒着と表現すると、「固くくっついているイメージ」がわくと思いますので、接着と表現した方が妥当かもしれません。

ファシアという言葉の定義はまだはっきりしていませんが、ファシアリリースを行っている団体の中では、筋膜、靭帯、神経を構成する組織、脂肪組織などの線維性結合組織の総称をファシアと表現しています。

ファシアには、痛みに反応するセンサーがたくさん分布している可能性が示唆されています。

つまり、トリガーポイントは、筋膜だけでなく、靭帯やあらゆる組織の膜などにでき、痛みの原因となるのです。

2.エコーで見えるもの

エコーでトリガーポイントが見えるのではなく、トリガーポイントがある可能性が高いファシアを確認することができます。

筋膜の癒着

エコーで観察したとき、筋膜はこのように白く写ります。

トリガーポイントの可能性が高い部分は、白く分厚く写ります。

この部分で筋膜の癒着があることを意味します。

実際、それがトリガーポイントかどうかは、注射や鍼治療などその筋膜に刺激を入れて確認しないとわかりません。

3.トリガーポイント×エコーを活用する意義

エコーを活用することで、的確な治療が可能となります。

  1. 目的とするトリガーポイントまでの深さ
  2. 血流や炎症の有無
  3. 痛みのある動きをしてもらい、筋肉が正常に動いているか
  4. 動きが悪いとき、どこで可動域制限が起こっているのか

エコーはレントゲンやMRIではわからない痛みの原因を特定するために、欠かせないものです。

まだまだすべての痛みがエコーで判別できるわけではありませんが、従来の治療方法から少しずつ進歩しています。

4.まとめ

いかがでしたか?

エコーでできることが理解できたと思います。

まだ発展段階の治療法ですが、今現在、注射か鍼治療でアプローチが可能です。

筋膜リリースの手技も効果的ではありますが、それでも改善しな場合は、注射や鍼を選択するといいでしょう。

なかいし鍼灸院