【症例】腰部脊柱管狭窄症から始まった全身の痛みとしびれ(不完全型線維筋痛症) 70代女性

主訴

  • 10年前に腰部脊柱管狭窄症、すべり症で半年リハビリをしていた。(一昨年、不完全型線維筋痛症と診断)
  • その後いろんな整体や治療院を渡り歩いてきて、最近また悪化してきているので、何とかしないといけないと悩んでいる。
  • 整形外科ではこれ以上ひどくなれば手術と言われているので、できるだけしたくないと思っている。
  • 当院は1年以上前から知っていたが、鍼が怖くて躊躇していて、ようやく来院。

症状

腰が痛く、そこを起点にお尻、太もも裏、ふくらはぎ、足底までしびれが広がる。

常に痛みとしびれがある状態で歩いた後がひどくなる。

最近は首の動きが悪く、上半身にも痛みが広がってきている。

日常生活では午前中の台所での作業は大丈夫だが、午後になるとだるくなり横になりたくなる。

トリガーポイント鍼療法

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  • トリガーポイント鍼療法

施術部位

多裂筋、最長筋、大殿筋、中殿筋、梨状筋、ハムスト、腓腹筋、僧帽筋、肩甲挙筋、頭半棘筋、頚板状筋、菱形筋など。

触診とエコー検査の結果、腰を中心に全身の筋肉の緊張が強い状態にありました。

そのため、腰下肢を中心に全身の筋膜の癒着に対して、トリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:細い鍼でソフトに刺激する。

2回目:変化なし。子守をして腰下肢が辛かった。

3回目:アキレス腱に痛みを感じる。

4回目:しびれが少し楽になっている。

5回目:現状維持。鍼の太さをひとつ太くする。

6回目:相変わらず。

7回目:腰が楽になってきた。

8.9回目:少しずつ良くなっている感じはする。

10回目:先週ほど変化はない。

11回目:鍼治療後に楽なる感覚が出てきている。

12回目:現状維持。

13回目:少し歩くだけで辛かったのが、15分以上続けて歩くことができるようになった。

14回目:ウォーキングを再開したので、歩いた後に堪える。

15回目:楽な日が増えてきた。

16回目:3日間調子が良かった。今までこんな調子が良い感覚がなかったのでうれしい。

17~19回目:現状維持。現在継続治療中。

まとめ

まだまだ完治には程遠いですが、この10年間一度も良くならなかった状態が上向いてきています。

とにかく継続して治療していくことでしか改善していきません。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

なかいし鍼灸院