自律神経失調症改善(上)

当院は、広島市中区上八丁堀にある自律神経失調症専門の鍼灸院です。

  • 原因不明な症状が出て辛い!
  • 薬も少しずつ減らしていきたい!
  • 首がよく凝る!
  • 自律神経失調症を治したい!

このような悩みを抱えていませんか?

自律神経失調症を治すには、鍼灸、マッサージ、電気治療、整体、ストレッチ…

実に様々な施術方法があります。

実際どれが効果的なのか、正直迷うのではないでしょうか?

私は、「正しい理論」に裏付けられた施術方法こそ、自律神経失調症にとって最良の方法と考えております。

当院の自律神経失調症施術に興味をお持ちの方は、是非、参考にしてみてください。

自律神経失調症とは

自律神経失調症とは

よく「自律神経失調症」という病名を聞くことがありますが、どういう状態のことを言うのか説明します。

自律神経失調症という病名を付けるにあたって、特に確立された診断基準があるわけではありません。

例えば、めまいやふらつき、動悸などの症状があるとします。

病院で様々な検査をしたが異常がないというケースが多々あります。

このような症状を不定愁訴(ふていしゅうそ)といいます。

はっきりとした原因がわからない不定愁訴は、自律神経の問題が深く関わっているため、自律神経失調症と一括りにして呼んでいます。

自律神経失調症を確定できる検査がない

自律神経失調症を確定診断できる検査は今のところありません。

何か体がだるい、疲れやすい、胸の圧迫感、不眠、食欲不振、胃腸が悪いなど症状も様々です。

まずは、その症状に合った検査が行われますが、原因がわかりません。

これだけ検査をしたのに原因がわからない…

辛い症状ほど、「医学的に問題なし」と言われたら、なかなか受け入れがたいものです。

自律神経失調症は便利な病名で、偽の自律神経失調症も含まれる

自律神経失調症は、検査をしても原因がわからない場合に付けられる病名です。

症状を医学的に説明できないとき、この病名を使うと、医師にとっては逃げることができる便利な病名です。

自律神経失調症の診断は、とても曖昧であるため、実際には自律神経失調症ではない症状も含まれている可能性があります。

このような症状を個人的に「自律神経失調症もどき」と呼んでいます。

「自律神経失調症もどき」は、耳が詰まる、苦しい、動悸がするなど、症状が限局的である特徴があります。

鍼治療が効きやすい傾向です。

自律神経の働き

では、自律神経とは、どのような働きをするのでしょうか。

自律神経は、自分の意思でコントロールすることができない神経です。

普通、神経は手で触る行為、感覚を感じ取る、脳で情報を処理するなど、自分の意思で動かし感じるとることができます。

しかし、自律神経はそれができないため、機能が乱れたときに自分で対処するのが難しくなります。

自律神経は、交感神経と副交感神経が互いにバランスをとりながら、生命を維持するために常に活動しています。

血管、リンパ腺、内臓など自分の意思とは無関係に働く全身の組織に分布しています。

そのため、突如自律神経が乱れると、下痢や便秘(消化器科)、動悸や呼吸が浅い(呼吸器科)、めまいや頭痛(脳神経外科)というように全身の症状が現れます。

症状に応じた科に行くわけですが、そこで原因不明と言われると、ストレスになってしまいます。

自律神経は、ストレスにより悪化しますので、悪循環に陥ってしまう傾向にあります。

普段の生活の中で朝起きて仕事または学校(交感神経が優位に働く)、夜帰宅し、ゆっくりと一日の疲労をとる(副交感神経が優位に働く)この状態こそが、互いのバランスがうまくコントロールされていると言えます。

自律神経失調症の原因

自律神経失調症の原因

病院では、はっきりとした原因がわからないため、周囲の人から仮病だと勘違いされることがあります。

そのような周囲の無理解な態度がさらに苦しめて悪化する要因にもなります。

自律神経失調症の原因の背景には、精神的なストレスなど検査では推し量れない要素が多いです。

ストレス、食生活や運動不足などの生活環境、人間関係、性格などが原因として考えられます。

また、お腹が弱いと腹痛や下痢、首が凝りやすいと頑固な首こりが現れるなど、体質的に弱い部分に原因があるケースもあります。

その人の背景にある原因を突き止めることが大切です。

自律神経失調症の原因は様々ですが、その人の置かれている環境が大きな要因と言えます。

ストレスや生活習慣の影響が一番大きい

  • 緊張したときにトイレに行きたくなる。
  • 緊張したときに汗や手が冷たくなる。
  • ストレスがかかると、食欲がなくなる。
  • ストレスがかかると、眠れなくなる。
  • 睡眠不足が続くと、めまいを感じる。

一度は誰でも経験があると思います。

このような状態が長引くと、耐えられる限界を体が超えてしまいます。

我慢強い人ほど自律神経が乱れると、長引きます。

自分では感じないストレスが蓄積していたのが一気に溢れ出した状態です。

体への負担が許容範囲を超えてしまうと、自律神経やホルモンバランスに影響を与え、不快な症状が現れ始めます。

「何か調子がおかしい」と思いながらも、焦りや不安がストレスとなり、さらに症状を悪化させる悪循環に陥ってしまいます。

首こりも原因の一つ

自律神経失調症=精神的な要因が強いイメージがありますが、それだけではありません。

いろんな原因が重なり合っているケースもあります。

  • 心の問題➡体に症状が現れる
  • 体の問題➡心にストレスがかかる

心と体がそれぞれが密接に関わり合っています。

その中で日々肩や首が凝りやすい人は「首こり」を疑ってみてはどうでしょうか?

首は自律神経と深く関わる大事な部分です。

近年、パソコン、スマホやデスクワークなど首に負担のかかる姿勢をとる場面が増えています。

そのせいで、首こりと同時に自律神経失調症を患ってしまう人が多いです。

首こりが原因で自律神経失調症が起こる新聞記事を抜粋します。

頚性神経筋症候群記事

人間の重い頭を支えている首。デスクワークなどで前かがみの姿勢が長く続くと、首への負担が増し、さまざまな体の不調が表れる。

首の筋肉が及ぼす体への影響を考えながら首こりの診療を行う、医学博士の東京脳神経センター(東京都)の松井孝嘉理事長は「首こりは副交感神経の働きを悪くし、自律神経のバランスを乱します。

原因不明の体調不良に悩まされている人は、首を治療することで症状が改善することが多いです」と話す。

パソコンや携帯、ゲーム機で、画面をのぞき込むうつむきの姿勢を長時間続けていると、首の後ろの筋肉が硬直する。

人間の頭部は約6㌔の重さがあり、首の筋肉が支えきれずに悲鳴を上げている状態といえる。

この状態が首こりで、慢性化すると頭痛やめまい、冷え性や胃腸症状、ドライアイなどの全身症状が表れる。

「首こりが怖いのは、身体症状の後に『うつ病』などの精神症状が表れることです」と松井理事長は話す。

首こりから表れるうつ病は、重症になると深刻な状態を招きかねないという。

「何もする気が起きない」「気分が落ち込む」「訳もなく不安になる」といった症状は、首こりに関連する特徴的な精神症状だ、と松井理事長は説明する。

「特に『むち打ち』や『頭部外傷』を経験していると、首が強い衝撃を受けているので首コリになりやすく、猫背の人や細くて長い首の人も注意が必要です」と指摘する。

同センターでは、10~30項目の問診票やエックス線、磁気共鳴画像装置(MRI)やふらつきのチェックなどで検査をし、低周波を使った物理療法や温熱療法で筋肉の疲労を徐々に和らげていく。

首はとてもデリケートな部分なので、異常を来している筋肉にマッサージなどで急激に力を加えると、かえって悪化させてしまう。

同センターでは、15分に1回行う首の筋肉の緊張をほぐす体操や、生活指導にも重点を置いている。

「首が痛くなるのは『これ以上無理が利きません』という警告です。

長時間同じ姿勢を取らずに、必ず首を休ませることが大切です」と松井理事長は呼び掛けている。

すべての自律神経失調症が首こりが原因というわけではありませんが、上半身の不調が続く場合は、首こりを疑ってみてください。

自律神経失調症の症状

自律神経失調症の症状

身体的な症状と精神的な症状が混在しています。

身体的な症状

  • めまい(立ちくらみ、ふわふわ、くらくら)
  • 吐き気
  • 耳鳴り
  • 微熱
  • 動悸
  • 冷や汗
  • 冷えやのぼせ
  • 過呼吸
  • 胸の圧迫感
  • 血圧不安定感
  • 全身のだるさ
  • 朝起きられない
  • 不眠
  • 胃腸障害
  • 体温調節障害

精神的な症状

  • 情緒不安定
  • 不安感
  • イライラ
  • 被害妄想
  • うつ状態

症状を見ていただくと、上半身の不調が現れやすいことがわかると思います。

少なからず「首こり」が関係している可能性があります。

首こりが原因で起こる頚性神経筋症候群の症状

先程の新聞記事の東京脳神経センター松井医師に名付けられた頚性神経筋症候群という病気は、首こりによって17つの症状が現れるといわれています。

  1. 頭痛
  2. めまい
  3. 自律神経失調症
  4. 自律神経性うつ
  5. パニック障害
  6. 慢性疲労症候群
  7. 更年期障害
  8. 血圧不安定症
  9. ムチウチ症
  10. ドライアイ
  11. 不眠症
  12. 多汗症
  13. 機能性胃腸症
  14. 過敏性腸症候群
  15. 機能性食道嚥下障害
  16. VDT症候群
  17. ドライマウス

自律神経失調症に対する施術方針

エコーリリース

当院の鍼治療は、MPS理論に基づいたトリガーポイント療法をベースに治療していきます。

自律神経失調症の原因として首こり」「筋膜の癒着が大きく関わっていると考えています。

筋膜とは、筋肉を包んでいる膜のことです。

身体を酷使したり、長時間同じ姿勢でいると、その筋膜に異変が生じ痛みやコリ、違和感を感じるようになります。

筋膜にアプローチすることで、身体の緊張が緩みます。

自律神経失調症の症状を解消するためには、この筋膜を整え、本来あるべき状態へ導く必要があります。

なかいし鍼灸院