【症例】学校で人目が気になる、トイレに行けない場所で困る過敏性腸症候群 10代女性

主訴

  • 4ヵ月前にウイルス性胃腸炎になり、それ以来ずっとお腹の調子が悪い。
  • すぐトイレに行きたくなり、人目が気になるため、学校に行けていない。
  • 整腸剤を服用しているが、良くならない。
  • 3ヵ月後に修学旅行があり長時間バスに乗るので、トイレに行けない状態が続くため、それまでに治したいと当院へ来院。

症状

腹痛を伴う下痢と便秘を繰り返している。

残便感(肛門付近に便が残っている感覚)がある。

腹痛がストレスとなり、精神的に病んで悪循環になっている。

トリガーポイント鍼療法

  • 多裂筋トリガーポイント
  • 大殿筋トリガーポイント

施術部位

多裂筋、最長筋、腸肋筋、腹斜筋、大殿筋、中殿筋、梨状筋、ハムストなど。

腰からお腹周りまで筋膜がパンパンに張っている状態でした。

そのため、腰から腹斜筋、お尻の筋肉まで全体的にトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:細い鍼で浅めに刺激を入れる。

2回目:変化なし。深くまで刺激を入れる。

3回目:昼から部活に行けた。久々に快便だった。食後は腹痛になりやすい。

4回目:少し良くなっているような気はする。

5回目:前よりいい感じ。

6回目:午前と昼食後に腹痛になるが、以前よりだいぶ楽になっている。

7回目:昼食後は決まって下痢になるが、全体的には良くなっている。

8回目:学校に行けるようになり、部活にも出ている。良くなっている。

9回目:食後は腹痛がまだあるが、いい感じ。

10回目:2日ほど吐き気があったが、大丈夫。

11回目:修学旅行に行って、大丈夫だった。長時間のバスも平気だった。

12回目:1ヵ月後に来院。日によって状態はバラバラだが、調子が良い。

まとめ

週2、または週1回の鍼治療を継続して行いました。

学校ではトイレに行くたびに人目が気になったり、トイレのない場所で不安になるなど精神的な悩みを抱えていました。

鍼治療で少しずつ良くなっていくことが自信と安心となり改善したように思います。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

なかいし鍼灸院