【症例】座り仕事で発症した会陰部の違和感、前立腺炎 20代男性

主訴

  • 1年前に座り仕事をしていて、会陰部付近にピリッとした違和感が出始めた。
  • 2ヵ所病院へ行き、薬を飲んでいたが治らず、放置していた。(運動やストレッチなどはしていた)
  • その後立ち仕事に転職したけど、座ったときは違和感が出るので根本的に治したいと当院へ来院。

症状

座って5分程度で違和感が出る。

疲れると違和感が出る。

違和感が出る部位は会陰部のみ。

トリガーポイント鍼療法

  • トリガーポイント鍼療法
  • トリガーポイント鍼療法

施術部位

多裂筋、大殿筋、中殿筋、梨状筋、仙結節靭帯、陰部神経、ハムストなど。

触診とエコー検査の結果、表層のお尻の筋肉の硬さ、その奥にある筋肉と靭帯の凝りによる血流不足が疑われました。

さらにその奥には陰部神経があり、その神経にアプローチしないと会陰部の異常感覚はとれません。

殿部のトリガーポイント鍼療法と陰部神経刺鍼を行いました。

治療計画としては、週2回(1ヵ月)→週1回(2ヵ月)→2週間に1回のイメージで治療していく予定としました。

症状経過

1回目:しっかり響かせる。

2回目:変化なし。症状が出ると頭まで痛くなる。

3回目:なんとなく良いような…座った時の違和感が出るまでの時間が長くなった気がする。

4回目:前回よりさらに良くなったような感じ。

5回目:なんとなくかもしれないけど違和感が出るまでの時間が伸びている。

6回目:現状維持。

7回目:初回より良い。今は緩やかに良くなっている感じ。

8.9回目:現状維持。アルコールを飲むと良くない。

10回目:週1回とする。座って10分で違和感が出る。痛みの強さが減ったので、その分違和感が出ても楽。

11回目:現状維持。

12回目:あまり気にならなくなってきた。またさらに良くなってきた感じ。

13回目:気になる回数が減ってきた。

14回目:現状維持。

15回目:前回より良い。運動した後が調子良い。

16回目:現状維持。

17回目:2週間に1回とする。2週間空いたが悪化していない。調子が安定している。

18回目:たまに違和感出る程度。

19回目:ほとんど違和感ない。現在、継続メンテナンス中。

まとめ

1年間前立腺炎で悩んでいた状態でした。

前立腺炎は長時間座り仕事の人に発症しやすく、立ち仕事に変えても自然と治らないケースが多くあります。

運動やストレッチなど自分でできることには限界があり、セルフケアで改善しない場合は、鍼治療をお試しください。

発症から時間の経過したものは改善までに時間がかかってしまうので、早期に治療開始することが理想です。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

なかいし鍼灸院