【症例】会陰部のしびれ、不快感 40代男性

主訴

  • 3ヵ月前から会陰部の不快感や頻尿の症状が出始めた。
  • 1ヵ月前から会陰部の不快感と共にしびれも感じるようになった。
  • 思いあたる原因は、自転車で重い物を背負って漕いだことかもしれないとのこと。
  • 泌尿器科で「慢性前立腺炎」と診断をされ、他の鍼灸院で治療しており、効果を感じてはいるものの、劇的な変化が出ておらず、慢性前立腺炎にはトリガーポイント治療が良いと聞き、当院へ来院。
  • 薬は、セルニルトン、エビスロプラットを服用している。

症状

・会陰部の不快感、しびれ。

・普段の生活では、座っていると不快感が強い。

・大腿部の気怠さがあり、ももを擦ることが多い。

・クーラーの部屋や仕事での振動や水の音を聞くと、悪化する傾向がある。

トリガーポイント鍼療法

大殿筋トリガーポイント

大殿筋、中殿筋、仙結節靭帯のMPSと判断し、トリガーポイント鍼治療を行いました。

症状が悪化する動作として、座っているときが一番辛いとのことでしたので、お尻周りの大殿筋や

中殿筋トリガーポイント

中殿筋、そして坐骨結節と仙骨付近にある仙結節靭帯、陰部神経刺鍼をすることで、改善していきます。

【治療部位】

大殿筋、中殿筋、仙結節靭帯、陰部神経、多裂筋、ハムスト、大腿四頭筋など

1~2回目:大腿部を自分でマッサージするとビリっとくる。前回の治療後楽になった。

3回目:初回の状態と比べて症状は、半分になった。雨の日は調子悪い。座っていると、会陰部の前面に圧迫感を感じる。

4回目:座っているときの違和感や不快感は、週に1~2回感じる程度まで改善した。今一番辛いのは、排尿後30分不快感が続くこと。

5回目:良かったり悪かったりするが、以前よりかなり楽になった。初回が10だとすると今は3。

6回目:前面の症状は10→0.5、後面の症状は10→1.5まで回復した。完璧ではないが、ほぼOKな感じ。

一旦終了。

まとめ

治療期間は、週1回のペースで約1ヵ月治療しました。

今回の症例は、病院での診断により「慢性前立腺炎」ということで治療しましたが、治療回数を重ねるごとに症状も改善していきました。

会陰部の症状は、恥ずかしく治療を受けることに勇気がいるかもしれませんが、腰~お尻周りを中心に下半身の鍼治療をしていくことで、治っていきますので、一度、ご相談ください。

なかいし鍼灸院