【症例】脳梗塞後の肘部管症候群 40代男性

主訴

  • 一昨年脳梗塞で左片麻痺となった。
  • その10ヵ月後から右手の薬指と小指がしびれるようになり、肘部管症候群と診断された。
  • 何とかしびれを取りたいと当院へ来院。

症状

紙を摘んでひっくり返すのが難しい。

脳梗塞のため肘を付いての動作が多いのが原因として考えられるとのこと。

外出時は車いすがメイン。

握力がかなり下がっている。

トリガーポイント鍼療法

肘部管症候群

施術部位

肘部管、尺側手根屈筋。

尺骨神経が絞扼を受ける肘部管をメインにトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:細い鍼で刺鍼する。

2回目:数日間は調子良かった。注射と同じような効果だった。

3回目:作業所に行き始めた。肘を使うことが多いと状態が悪くなる。

4回目:かなり調子が良かった。肘を床に付けるとしびれが強くなる。

5回目:気になる時間が減っている。筋肉もついてきた。

6回目:しびれがたまにある。大丈夫になってきた。

7回目:風呂でグーパーし過ぎてしびれが少し出た。本日は歩いて来院。

8回目:筋トレをし過ぎると良くない。

9回目:あと一息な感じ。握力が50kgまで戻ってきた。初回は20kgだった。元々70kgとのこと。

10回目:日中は良く、夜たまにしびれている。

11.12回目:安定している。

13回目:握力がついてきた。しびれもない。

14~16回目:2ヵ月間隔でメンテナンス。終了。

まとめ

脳梗塞後遺症で左片麻痺となっているため、右手を使わざる負えない状態です。

そのため、使い過ぎにより肘部管症候群になったと推測できました。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

なかいし鍼灸院