【症例】起立性調節障害、朝起きられない、夜眠れない 10代女性

主訴

  • 小6のときコロナの影響で休校があり、そこから体調を崩した。(現在中2)
  • 7ヵ月前に体調が悪化して起立性調節障害と診断され、血圧を下げる薬や漢方を服用している。
  • 近々修学旅行や部活の合宿があるので、それまでに良い状態にしたいと当院へ来院。

症状

朝起きられない、夜眠れない、頭痛、吐き気、腹痛などの気分不良がメイン。

この1週間が特にひどくて、昼の12時に目覚める。

寝過ぎて夜眠れない状態で悪循環に陥っている。

トリガーポイント鍼療法

  • トリガーポイント鍼療法
  • トリガーポイント鍼療法

施術部位

僧帽筋、肩甲挙筋、頭半棘筋、頚板状筋、菱形筋など。

昼に起きるので全く学校に行けていない状態でした。

触診にて体の緊張が強く、自律神経のバランスが崩れていました。

そのため、トリガーポイント鍼療法による筋膜の緊張をとる鍼治療を行いました。

症状経過

1回目:細い鍼でソフトな刺激で行う。

2回目:鍼治療をした夜は調子が良くていつもより早めに眠ることができた。

3回目:まだ学校は休んでいる。早く寝ると早く起きられるとのこと。

4回目:現状維持。

5回目:遅刻をしたけど、2日間学校に行けた。

6回目:22時に寝て7時に起きられるようになりつつある。今日は朝から学校に行けた。少しずつよくなっている。

7回目:調子が悪化して今週は学校に行けなかった。寝る時間が遅くなっている。

8回目:遅刻しているが学校に行っている。部活も出ている。

9回目:夏休み期間中に入る。合宿に行って時間通り起きることができたのでうれしい。

10回目:まずまず。休みの日は、ウォーキングして体力を使うようにしている。

11.12回目:学校がある日はなぜか起きられない。

13回目:夏休みが明けた。昼から学校に行っている。

14回目:遅刻しながら言っている。

15回目:朝起こしてもらうと遅刻せず行けるようになってきた。

16回目:起きられるようになった。

17回目:調子が少し悪く1日遅刻した。

18回目:現状維持。

19回目:1日だけ起きられなかったが、他の日は自分の力で起きることができた。

20~24回目:多少の良かったり悪かったりを繰り返しているが、良い状態を維持できている。継続中。

まとめ

まだ症状の波は日によってありますが、全く学校に行けていなかった状態から自分で起きることができ、遅刻せず学校に行ける日が増えてきました。

規則正しい生活と食事に気を付けてもらいながら鍼治療を行うことで、自律神経のバランスが整っていきます。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

なかいし鍼灸院