【症例】慢性的なシンスプリント 10代男性

主訴

  • 高校に入って本格的に陸上(短距離)を始め、1ヵ月ほどで両足が痛くなった。
  • 整形外科でシンスプリントと診断され、陸上を中止したり再開したり、痛みの具合によって調節している。
  • 全力で走ることができないので、なんとかならないかと当院へ来院。

症状

脛骨内側縁の中央から内果まで痛い。

触ると圧痛が強い。

ひどいときは軽く走るだけでも振動が伝わり痛い。

トリガーポイント鍼療法

シンスプリント

施術部位

脛骨内側縁沿い、腓腹筋、ヒラメ筋、後脛骨筋、前脛骨筋など。

中学まで運動を全くしたことがなかったようで、高校に入り本格的に走り出したそうです。

そのため、走るための筋肉がまだできておらず、無理がいって痛みが出たと考えられました。

問診をしていると、慢性的なシンスプリント状態でした。

疲労が溜まれば痛みが出て、疲労が抜ければ走れるようになる、この繰り返しをしていました。

その結果、いつまでも治らない状態が続いていました。

そのため、月2回鍼治療で疲労を回復させ、その間は走りながら足にある程度の負荷をかけて筋肉を作る必要があると考えました。

脛骨内側縁を中心に下腿メインにトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:しっかり響かせる。

2回目:昨日痛みがあったが、かなり調子が良い。通常メニューをこなせている。圧痛減少。

3回目:1日だけ痛い日があったが、翌日には回復している。

4回目:3週間後に来院。痛みが全くなく、全力で走れている。完治として終了。

まとめ

シンスプリントは、運動を中止して治したら良い場合と走りながら治した方が良い場合があります。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

なかいし鍼灸院