- 突然片側の耳が聞こえなくなった!
- 耳鳴りが続いて眠れない!
- 耳の詰まったような閉塞感がある!
- 音が響く、反響する!
- めまいやふらつきも併発している!
- 病院の治療効果が出ていなくて、このままではどうしようもない!
このような悩みを抱えていませんか?
当院は、広島市中区上八丁堀にある耳鳴りと突発性難聴の施術をしている鍼灸院です。
突発性難聴の治療は、病院でのステロイドや循環改善の薬やビタミン剤、高圧酸素療法だけでなく、鍼治療という選択もあることをご存知でしょうか?
突発性難聴の1/3は完治し、1/3は難聴や耳鳴りが残るものの日常生活に支障がない程度まで回復し、その他の1/3は残念ながら症状固定で治らないと言われています。
つまり、突発性難聴の改善率は約30%で、完治が非常に難しい病気です。
しかも1週間以内に治療を開始しなければ改善率はさらに下がります。
当院には、病院の治療と併用する方、病院での治療を終え、症状が残って来院される方がおられます。
とにかく鍼治療も早期治療開始がカギになります。
また、突発性難聴ではないけど、耳鳴りや耳閉塞感が生じる場合もあります。
症状が固定する前に最後の砦として、鍼治療を選択してみてください。
このページでは、耳鳴りや突発性難聴の原因や症状、耳症状に対する当院の鍼治療などを解説しています。
是非、来院の参考にしてみてください。
突発性難聴以外の耳鳴り・耳閉塞感の原因と治療の現状
耳鳴りや耳閉塞感には突発性難聴以外にもさまざまな原因が考えられ、それぞれに異なる治療や対処法があります。
以下、それぞれの原因と病院での治療方法について解説します。
耳鳴りの原因と治療
耳鳴りは「自覚的耳鳴り」と「他覚的耳鳴り」に分類されます。
- 自覚的耳鳴り…自分だけが感じる音で、周囲には聞こえない。大多数の耳鳴りがこのタイプで、特に原因がはっきりしないことが多い。ストレスや疲労、耳の血流障害などが原因として挙げられる。
- 他覚的耳鳴り…耳や近くの筋肉の動きや血流が原因で、医師などが聴診器で確認できることもある耳鳴り。血管異常や筋肉の痙攣、あごの関節の問題などが考えられるが、比較的稀なケース。
耳鳴りの主な原因
- 首こり・自律神経の乱れ…首こりによる耳の血流量の低下によるものとストレスや疲労からくる自律神経の乱れが耳鳴りの原因となる。首こりの自覚がなくてもほとんどのケースで凝りがあるため、見落としがち。診断名がつかない耳鳴りのほとんどがこれにあたる。
- 加齢性難聴…年齢に伴う聴力低下で、耳鳴りを伴うことが多い。
- メニエール病…内耳の異常によるもので、耳鳴りに加え、回転性のめまいや耳閉塞感が特徴。
- 聴神経腫瘍…聴神経にできる良性の腫瘍が原因で、耳鳴りや聴力低下、場合によってはめまいも伴う。
- 突発性難聴以外の耳の疾患…耳垢塞栓や耳管狭窄症、感染症(外耳炎や中耳炎)も耳鳴りの原因になる。
耳鳴りの治療と対処法
病院では下記のような治療がされていますが、個人差があり満足いく結果が出ているとはいえない状況です。
- 薬物療法…血流を改善する薬や抗不安薬、抗うつ薬が用いられる。
- カウンセリング…耳鳴りは精神的な要因で悪化することが多く、心理的支援が有効。
- 耳鳴りのリハビリ…特定の周波数の音を流すことで耳鳴りを和らげる治療(TRT)が行われることもある。
耳鳴りとは、実際には音がしていないのに「音が聞こえる」症状を指します。
そのため、耳鳴りの感じ方には人によって大きな差があります。
耳鳴りの音は「キーン」「ジー」「ザー」などと表現され、持続的な音や断続的な音、あるいは金属音のような音など、人によって異なります。
音の大きさは一定でないことが多く、疲れやストレス、静かな場所で大きく聞こえやすくなります。
逆に日中の騒がしい環境ではあまり気にならない場合もあります。
片耳にのみ耳鳴りを感じるケースもあれば両耳で感じることもあり、突発性難聴やメニエール病では、片耳のみ耳鳴りが生じることが多いです。
耳鳴りがひどい場合は、睡眠の妨げや集中力の低下、ストレスの原因になり、精神的にも耳鳴りに対する不安が強いと間違いなくさらに耳鳴りが悪化します。(このようなケースは鍼治療が有効です)
耳閉塞感の原因と治療
耳閉塞感の原因
耳閉塞感は耳が詰まったような感覚で、一般的に以下の原因が考えられます。
- 首こり・自律神経の乱れ…耳鳴りと同様に、首こりによる耳の血流量の低下によるものとストレスや疲労からくる自律神経の乱れが耳閉塞感の原因となる。ほとんどのケースがこれにあたる。耳の閉塞感以外にも違う症状が複数現れることもある。
- 耳管機能不全…耳管が正常に開閉しないため、気圧の変化に対応できず耳閉塞感が生じる。アレルギーや風邪、疲労が誘因になることが多い。
- 耳垢塞栓…耳垢が耳の奥に詰まり、耳閉塞感や聴力低下の原因となる。
- メニエール病…内耳の液体が増えることで耳閉塞感やめまい、耳鳴りが発生する。
- 外耳炎や中耳炎…耳の感染症により炎症が起き、耳閉塞感を引き起こすことがある。
- 低音障害型感音難聴…ストレスや疲労が原因で、低音域の聴力が一時的に低下し、耳閉塞感や耳鳴りが生じる。
耳閉塞感の治療と対処法
- 耳管機能改善のためのエクササイズ…耳抜きや耳管通気法(バルサルバ法)が推奨されることがある。
- 薬物療法…炎症がある場合は抗炎症薬や抗菌薬、メニエール病には利尿薬や内耳の血流改善薬が用いられることがある。
- 耳垢除去…耳垢塞栓の場合、医師による耳垢除去で耳閉塞感が解消される。
耳閉塞感は「耳が詰まったように感じる」症状で、耳鳴りや軽い難聴を伴うことが多く、突発性難聴やメニエール病などでも見られる症状です。
音がこもって聞こえる、耳にふたをされたような感覚が続くことが特徴です。
自分の声が響いて聞こえることもあり、不快感を伴います。
飛行機に乗ったときやエレベーターに乗る際のように、気圧の変化に敏感な場合が多く、耳抜きなどで気圧を調整すると症状が緩和することがあります。
突発性難聴の原因
突発性難聴は、ある日突然起こり、片耳が聞こえなくなる(難聴)病気です。
突発性難聴になる人は、年間3~4万人いるとされています。
特に40~60代に多く、男女差はありません。
突発性難聴の詳しい原因は不明ですが、内耳にある音を伝える有毛細胞が何らかの原因により障害されることにより起こります。
有力な原因として、2つあげられます。
- ストレスによる内耳血流障害…ストレスがかかると交感神経が刺激され、毛細血管が収縮して内耳の血流が悪くなり、機能低下を起こす。
- ウイルス感染…免疫力が低下しているときに内耳の感覚細胞にウイルスが感染し、細胞が障害される。
突発性難聴は、ストレスや睡眠不足など不規則な生活習慣が要因になる場合が多いです。
突発性難聴の症状
- 朝起きたら耳の聞こえ方がおかしい
- 急に片耳が聞こえにくくなる
- 耳鳴りが続く
- めまいや吐き気を併発することもある
- 耳が詰まったような閉塞感がある
- 音が二重に聞こえる、響く
初期症状は特にありません。
何の前触れもなく、突然片耳が聞こえにくくなります。
両耳が突発性難聴になることは稀です。
全く音が聞こえない、高音だけ聞こえない、耳鳴なりだけなど、症状は様々です。
突発性難聴の治療効果の現状
病院での初診時に行う聴力検査で突発性難聴の重症度がわかります。
125Hz、500Hz、1000Hz、2000Hz、4000Hzの5周波の平均の値を算出し、重症分類を判定します。
Grade1は軽度、Grade4は重度になり、大きい数字ほど聞こえていないということです。
- Grade1…平均40dB未満
- Grade2…平均40dB~60dB
- Grade3…平均60dB~90dB
- Grade4…平均90dB以上
重症度が上がるにつれ予後が悪くなります。
重症度分類のGrade1、Grade2は治癒率50%以上で、Grade3では40%、Grade4では10%程度しか治癒に至らないという厳しい現状です。
突発性難聴の予後が悪い要因として、発症から治療開始までの日数が大きく関わります。
- 発症から7日以内に治療開始した場合…治癒率60%
- 発症から7~13日に治療開始した場合…治癒率40%
- 発症から14日以降に治療開始した場合…治癒率30%
このように治療開始が遅ければ遅いほど、治癒率が下がってしまいます。
さらに発症時のめまいの有無によって、予後が大きく異なります。
- めまいがない場合…治癒率50%
- めまいがある場合…治癒率20%
症状の固定については、1~3ヵ月ほどで固定となります。
一番重症であるGrade4の6割は、1ヵ月で症状固定となりますが、中には6ヵ月で症状固定となった報告もあります。
つまり、発症から半年間は治癒の可能性があるということです。
参考論文:突発性難聴に対する治療戦略
耳鳴り・突発性難聴に対する鍼治療
鍼治療は、本来持っている自然治癒力を活性化し免疫力を高めることで、血の巡りを良くして自律神経を整えることができます。
突発性難聴や耳症状の鍼治療で大切なのは、内耳の血液循環の改善を目的とした耳周囲や首肩の筋肉の緊張を緩和することと自律神経の調節です。
当院の鍼治療は、トリガーポイント療法で治療していきます。
近年の研究により、トリガーポイントは、筋膜や腱、靭帯など軟部組織(ファシア)にできることが解明されました。
横に伸びる白い線が筋膜です。
より白く濃く写る部分は、筋膜の癒着が起こっていることを意味します。
つまり、トリガーポイントとは筋膜の癒着です。
筋膜の癒着=トリガーポイントを解消することで、耳周囲の血流量が増加します。
当院では、トリガーポイントを今までの経験則から探し出すだけではなく、超音波エコーを使ってより確実に場所を特定していきます。
突発性難聴の特徴として、首の横の筋肉の緊張が目立ってきます。
この筋肉を胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)といいます。
突発性難聴は、この胸鎖乳突筋の筋膜にトリガーポイントができます。
×がトリガーポイントで赤く記されている場所が実際に症状を感じている場所になります。
胸鎖乳突筋は、トリガーポイントの宝庫といわれ、耳症状(耳鳴り、耳閉塞感、めまいなど)をはじめ、首こり、頭痛、目の疲れなどに関わります。
胸鎖乳突筋の下を内耳の血流に関係する頸動脈が流れているため、この胸鎖乳突筋のトリガーポイントが結果的に内耳の血流を阻害します。
当院の鍼治療は、トリガーポイントに直接アプローチすることで、筋膜の癒着が取れて柔軟性が良くなり、血流改善と自律神経が整います。
耳鳴り・突発性難聴の通院目安
早期集中治療でスピード勝負となりますので、週2.3回以上が通院ペースとなります。
ゆっくり治療していては治療自体が意味のないものになってしまいます。
通院期間としては、3~6ヵ月になります。
数回の施術で改善するものではなく、回数を重ねるごとに少しずつ良くなるものです。
「突発性難聴の治療効果の現状」で説明したように、突発性難聴の改善率は高くはありません。
でも今治療しなければ、症状固定となり一生付き合っていくことになります。
可能性がある限り、やらずに後悔するのは得策ではありません。
以下、当院での突発性難聴の鍼灸症例です。
参考にしてみてください。
お電話ありがとうございます、
なかいし鍼灸院でございます。