【症例】ヒステリー球(ストレス球)、喉のつまり感、息苦しさ 40代女性

主訴

  • 5年前から胸の息苦しさや喉のつまり感を感じる
  • 下着で締め付けられている感じがする
  • 心療内科に通院しており、ヒステリー球(ストレス球)、うつ病と言われた
  • 薬は朝4種類、夜1種類の薬を服用中である

症状

・首のこりを日頃から感じている

・自覚では首~背中までが特によく凝る

・ストレートネックである

・呼吸は吸いにくく、吐きにくい

・1日の中でふいに胸が圧迫され苦しくなる

・頭痛もある(前頭部がズーンと重くなる)

ヒステリー球(ストレス球)とは…

日本語で咽喉頭異常感症といいます。

主な特徴として、異物が喉に詰まっている感じや圧迫感など「喉がつかえたような症状」になります。

特に体に何か起こっているわけではなく、ストレスなど精神的な要因が多いです。

治療としては、自律神経機能を整えることが大切になります。

トリガーポイント鍼療法

治療部位(僧帽筋、肩甲挙筋、頭板状筋、後頭下筋群、胸部多裂筋など)

多裂筋トリガーポイント

全体的な首周りの緊張を取っていきましたが、特に胸部多裂筋トリガーポイントはしっかり治療していきました。

症状が安定するまで2週間に1回の治療を行いました。

鍼が初めてということで、細い鍼から慣れてもらいました。

1~2回目:鍼治療をした5日後くらいから首の凝りが気になりだした。息苦しさは軽減し頭痛はなくなった。

3回目:この2週間は良くなかった。鍼後の筋肉のこわばりなどがあった。天候のせいもあってか頭痛も再発。

4回目:喉の違和感もなくなりつつあり、息苦しさも落ち着いてきた。

5回目:喉の症状楽になった。肩が凝る。

6~7回目:喉の症状が全く気にならなくなった。ヒステリー球は完治したと考え、首の凝りと自律神経機能に対する治療を継続して行う。

8~14回目:ヒステリー球の症状は、全く出ていない。首~背中の凝りのコントロールと自律神経調節のため、月1回の治療を行う。

現在継続治療中。

まとめ

ヒステリー球は自律神経機能と大きく関わるので、鍼治療により自律神経へのアプローチが必要です。

また、精神的な要素も含まれることもありますので、不安感が出ないよう治療中もリラックスできるよう心がけております。

なかいし鍼灸院