【症例】喉に何か詰まっているような感覚になるヒステリー球 20代男性

主訴

  • 1ヵ月前からヒステリー球のような症状(喉に何か詰まっている、息苦しさ)、咳、急な動悸、めまい、パニック症状が現れるようになった。
  • 内科と耳鼻科に行き、内視鏡検査をしたが、異常がなかった。
  • 喫煙していたが症状が出てから禁煙している。
  • 首が重く感じる。
  • 病院で治らず不安になり、当院に来院。

症状

とにかく、喉の症状(詰まり感)が一番辛い。

不眠症になったが、カウンセリングで治った。

首が異常に凝る。

トリガーポイント鍼療法

  • 胸鎖乳突筋トリガーポイント
  • 頭半棘筋トリガーポイント

施術部位

胸鎖乳突筋、頭半棘筋、僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋、背部多裂筋など

ヒステリー球は状態によって、首の前面の筋肉を緩める治療することもありますが、今回は、首の横や後の筋肉を中心に自律神経を調節するトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:細めの鍼を使用。

2回目:ヒステリー球が少し緩和された。

3回目:喉にティッシュが挟まっているような、痰が残るような感覚がある。

4回目:ヒステリー球は現状維持。首がつりやすい。目がかすむ。めまいが気になる。

5回目:めまいは焦点が合わない感じ。喉にティッシュが挟まっている感覚はなくなった。痰のからみは残っている。

6回目:喉はほとんど気にならなくなった。今は、頭痛とめまいが一番辛い。

7回目:1ヵ月後に来院。めまいが治った。完璧な状態ではないが、安定しているので、一旦様子見。

まとめ

週1か2週間に1回のペースで7回鍼治療を行いました。

施術を重ねるごとに少しずつ症状に変化が現れ、最終的には、ヒステリー球の症状は完全になくなりました。

その他の自律神経症状が多少気になるものの、以前のような不安感に襲われることもなく、日常生活も安定しました。

同じような症状でお困りの方は、ご連絡ください。

なかいし鍼灸院