腰椎椎間板ヘルニアに対するトリガーポイント療法
トリガーポイントとは?
トリガーポイントとは、「痛みの引き金になる点」という意味です。
銃の引き金を引くと弾が遠くに飛んでいくのと同じように、トリガーポイントが引き金になり遠くの場所に痛みを飛ばします。
その遠くの場所に感じる痛みを「関連痛」といいます。
トリガーポイントと関連痛
「痛みの原因」がトリガーポイントであり、「症状」が関連痛です。
痛い場所と痛みの原因が一致しないということです。
症状と原因が一致しないことが筋膜の痛みの一番の特徴です。
腰椎椎間板ヘルニアのトリガーポイント
(✖:トリガーポイント 赤:関連痛)
✖がトリガーポイントで赤く記されているところが実際に痛みを感じている場所になります。
腰からお尻まで広い範囲に痛みが現れているのがわかります。
(✖:トリガーポイント 赤:関連痛)
お尻のトリガーポイントが原因で痛みを感じることもあります。
お尻に近い場所の腰が痛い場合は、お尻に原因がある可能性が高いです。
(✖:トリガーポイント 赤:関連痛)
腰椎ヘルニアは腰の痛みだけでなく、お尻から足先まで痛みやしびれが現れることもあります。
その場合は、このお尻のトリガーポイントが原因として考えられます。
腰から足に症状が出ていると思っていても、実際はお尻に原因があることがほとんどです。
腰椎椎間板ヘルニアのトリガーポイントをエコーで確認
左腰の筋膜のエコー画像です。
上から下に向かって体の奥になります。
白く濃く写る部分は、トリガーポイント=筋膜の癒着が起こっていることを意味します。
痛みの原因が腰の浅い場所ではなく、深い場所にあることがわかると思います。
筋膜とは?
筋膜とは、筋肉を包んでいる膜のことで、筋肉の中まで入り込んでいます。
筋膜はボディスーツのように全身に張りめぐらされていて、「第二の骨格」ともいわれる重要なものです。
筋膜は、外からの力を抵抗なく受け止めて形を変えることができます。
例えば、イスに座ったときのお尻の変形や猫背状態、肥満となり脂肪が増えたときなど、その体の状態に合わせて形を変えることができる立派な膜です。
また、強く引っ張られたときには、その力に耐えることもできます。
それは、筋膜がコラーゲンとエラスチンでできていて、弾力性に富んでいるからです。
コラーゲンとエラスチンがお互いに協力して、体の緊張をコントロールしているということです。
なぜトリガーポイント(筋膜の癒着)ができる?
悪い姿勢や繰り返し動作を長く続けると、体の一部分に負担がかかり、筋膜が自由に伸び縮みできなくなってしまいます。
自分の皮膚を手で摘まむと、しわができると思います。
このしわの状態が、よじれてしまった筋膜にも起こります。
これを筋膜の癒着といいます。(健康体でも筋膜の癒着はあります。)
筋膜の癒着状態が続くと、包まれている筋肉の動きも悪くなり、凝りや痛みが現れます。
トリガーポイントができあがった状態です。
トリガーポイント鍼療法は筋膜に直接アプローチできる
当院は、広島鍼灸業界で初めての導入となる、超音波エコーを用いて、筋肉や筋膜の状態、トリガーポイントの位置を確認し確実な施術を行っております。
最も悪くなっている部分に鍼を当てることで、筋膜の癒着が少しずつ取れていき、筋肉の柔軟性が良くなって、痛みやしびれが解消します。
- トリガーポイント、筋膜、凝りの見える化によって、確実に施術できる。
- 炎症の有無により、鍼の適応不適応の判断ができる。
- トリガーポイントに鍼を当てることで、痛みを共有することができる。
お電話ありがとうございます、
なかいし鍼灸院でございます。