個人によってどの程度の治療を望むかで異なります。
根本改善の場合を説明します。
人間の体は、「恒常性」というシステムが備わっています。
恒常性とは、体に起こる様々な変化を元に戻そうとするシステムで、一定の状態を保つ能力のことです。
つまり、慢性的な症状を抱えている人の体は、恒常性が働いて悪い状態を一定に保っていることになります。
このような状態の体に鍼治療を行うと一時的に効果があっても2.3日後には元の悪い状態に戻ります。
これは体に起こる変化を元に戻そうとする恒常性が働いているためです。
症状の歴史が長いものほど強く恒常性が働いているため、改善に時間がかかるのです。
鍼治療は、悪い恒常性を一度壊して、良い恒常性にしていくための再教育と考えてください。
そのためには、治療開始当初は2.3日に1回(週2回)の通院が理想で、早く悪い恒常性を乗り越える必要があります。
その後、週1回→2週間に1回→月1回と間隔を空けていくのが基本的なペースとなります。
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なかいし鍼灸院でございます。