【症例】掌(手のひら)側の手首尺側の痛み、豆状骨の痛み 20代男性

主訴

  • 2か月半前、ボクシングジムでサンドバックを殴った瞬間に傷めた
  • 掌(手のひら)側の手首、豆状骨に限局して痛みがある
  • 整形外科でのレントゲン検査では特に骨に異常はないと言われた
  • 痛みがなかなかとれないので鍼治療で治らないかと来院

症状

肘伸展、前腕回内、手関節掌屈が一番痛い。

その次に前腕回内のみが痛い。

痛みとしては、ズキッと鋭い痛み。

接骨院では、TFCC損傷ではないかと言われたが、痛みの部位や運動時痛が違うので、5回くらいで良くなると伝えました。

トリガーポイント鍼療法

【治療部位】

豆状骨、尺側手根屈筋腱など

尺側手根屈筋トリガーポイント

痛みの部位として、豆状骨に圧痛と尺側手根屈筋腱に限局する圧痛があったため、ダイレクトに鍼治療をしました。

触診にて、はっきりと傷めている部分が判明しましたので、治癒も早かったです。

1~2回目:痛みが楽になった。前腕中間位から回内で豆状骨痛あり。(この肢位で掌・背屈で痛みに変化なし)

3回目:以前より痛みは軽減。決まった動きのみ痛い。

4回目:初回の痛みが10だとすると今は3である。

5回目:ボールを投げるときに多少痛みあるも日常生活で支障がないので、一旦終了。

治療期間は、2週間に1回治療を行いました。

骨が傷んでいるような痛みでも骨に鍼を当てると、改善することが多いです。

今回は、骨膜か屈筋腱にトリガーポイントが形成されていました。

レントゲンで骨に異常がなければ、鍼治療で十分改善します。

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