【症例】肩こり、耳閉塞感、頭痛 80代女性

主訴

  • 元々肩がよく凝る。
  • 1週間前から左肩が痛くなり次第に左耳、こめかみがズキズキ痛むようになった。
  • ここ2、3日ひどく、耳閉塞感とともに聞こえにくくなっている。
  • 1ヵ月前からいつも風邪をひいているようですっきりしない。
  • 寝つきが悪く、熟睡できない。

運動検査

・動作時痛(-)

・同一姿勢(+)

トリガーポイント鍼療法

【治療部位】

僧帽筋、肩甲挙筋、頭・頚板状筋、頭半棘筋、胸鎖乳突筋など

胸鎖乳突筋トリガーポイント

肩こりの治療で重要な筋肉は、僧帽筋や肩甲挙筋ですが、肩こりに伴い耳閉塞感など耳症状が出ている場合は、胸鎖乳突筋も同時に治療していきます。

胸鎖乳突筋は、耳の後ろの骨(乳様突起)についており、耳症状と関わりがあります。

この胸鎖乳突筋の緊張を鍼により、柔らかくしていくことが重要です。

1回目:治療の日はぐっすり寝ることができた。左耳の痛みは2割ほど残っている程度。

2回目:痛みがなくなり、肩が少し張る程度。

3回目:調子がよいので終了。

まとめ

治療期間は10日間(3回治療)です。

おそらく急に寒くなり自律神経の乱れにより症状が出たと考えられます。

自律神経とは・・・

神経とは自分の意志で動かす(運動神経)、物を触って感じる(感覚神経)があります。

どちらも自らの本能でコントロールすることが可能ですが、自律神経は自分の意志ではコントロールすることのできない神経です。

自律神経は交感神経副交感神経の2つに分かれます。

交感神経・・・血圧・心拍数を上げる。運動時、緊張している時に優位に働くなど。

副交感神経・・・血圧・心拍数を下げる。睡眠中など身体を休めている時に優位に働くなど。

自律神経症状とは、この2つの神経のバランスが乱れることで、原因のわからない(身体のだるさなどすっきりしない)症状を引き起こします。

特に季節の変わり目など急に気温が変わったりすると乱れやすいです。

自律神経の乱れによる不定愁訴には、鍼が非常に効果的です。

鍼は自律神経のバランスを整え、副交感神経を優位に働かせ、交感神経興奮による筋緊張を緩和させます。

そのため、治療中、眠たくなったり実際眠っている方もおられます。

リラックスした状態を作ることが重要だと思います。

痛みだけが鍼灸の守備範囲ではありませんので、季節の変わり目に体調を崩しやすい方、不定愁訴でお悩みの方など、一度ご相談ください。

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